2024年11月20日9:15
GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は、2024年11月13日に2024年9月期の決算説明会を開催した。2025年の営業利益目標250億円を達成するなど、業界平均を上回る成長を継続しているが、営業利益25%増に関してはわずかに届かなかった。GMO-PGではパートナーとの共創や生活密着領域への展開、海外投資分野の強化などにより、25%成長目標継続のリスタートを切った。
営業利益24%増に
目標の250億円を1年前倒しで達成
GMO-PGの2024年度9月期の決算として、売り上げ収益は16.9%増、営業利益24%増と計画通りとなった。2025年の営業利益目標である250億円を1年前倒しで達成している。今後も努力を重ね、300億円以上の営業利益を目指していく。
連結決済処理金額は対面・オンライン決済の市場を上回る成長を見せており、20兆円に迫っている。代表取締役社長 相浦 一成氏は「GMO-PGは単体の売り上げが0.8%未達でしたが、第4四半期は回復しています」と説明する。GMO-PGでは大手企業のシステム内製化の動きというマイナス要因もあった(競合への切り替えは否定)。
EC市場以外も取り込み成長加速へ
アメックスと法人分野で連携
また、グループのGMOイプシロン(GMO-EP)が+5.2%、GMOペイメントサービス(GMO-PS)が6倍、GMOフィナンシャルゲート(GMO-FG)が35.2%と営業利益貢献が拡大した。相浦氏はその数字に「満足していない」と語り、さらなる高みを目指す。例えば、GMO-FGは25年度の新システムの開発の狭間となるが、26年度以降さらなる成長が期待できるという。
GMO-PGではCAGR(年平均成長率)25%を目指しており、前年の決算までそれを継続してきた。現在、EC・決済市場のマーケットの成長スピードは6%~13%だという。「この市場だけで僕らが目標にしている25%成長は達成できません」(相浦氏)。そのため、同市場以外も取り込み、成長することが求められる。相浦氏は「それを今施策として手を打っています」と話す。
事業領域拡大に向けて、大手・インフラ開拓と上流・国際ブランドとの協業を強化する。たとえば、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.とは、企業間決済のキャッシュレス化推進により業務効率化をサポートする請求書カード払いサービスを2024年10月23日より開始した。法人分野で業界をリードする同社との連携でさらに成長を加速させる。そのほか、リリースに向けて進行している案件も複数あるという。
GMO-PGが展開する決済代行事業はアクワイアラと加盟店の間の立ち位置だ。イシュイング事業の展開について投資家からの質問も出たが、「おいおいの話になる」と取締役副社長 企業価値創造戦略統括本部長 兼GMO-Z.COM PAYMENT GATEWAY PTE. LTD. 代表 村松 竜氏は含みを持たせた。
キープレイヤーとの“共創”で市場開拓へ
海外は投資先売却のリターンを使った再投資も強化
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