2024年12月11日14:50
JR東日本は、中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」のもと、「Suicaの進化」の一環として、Suicaを同社グループにとどまらないさまざまな企業等のデジタルサービスと結び付けることにより、これまでにないサービスの展開を目指し、2025年1月より企業共創のプラットフォームサービスを開始する。
利用者は、自身のモバイルSuicaを同サービスに連携し、共創する企業などのさまざまなサービスを利用したり、情報を受けたりすることができるそうだ。
同取り組みを通じて共創する企業などが提供するサービスやSuicaの価値も高めることで、利用者・共創企業・同社のそれぞれにとって新たな価値を創出するとともに、同社のモビリティや生活ソリューションとも連携し、より魅力的なプラットフォームへと成長させていくという。
同サービスでは、データの取引履歴を暗号化・分散管理し、セキュリティの高い正確な取引記録の維持を可能とするブロックチェーン技術を活用しているそうだ。今回、企業共創プラットフォームとして、独自のブロックチェーンと利用者が同サービスを利用するための入口となるアプリ 「JRE WALLET」 を構築する。
利用者は、「JRE WALLET」アプリをダウンロードし、アプリにモバイルSuicaの情報を登録することで、利用する共創サービスに対して、利用者の同意のもとSuicaの利用状況などの情報を提供する。
共創する企業などは、利用者より提供してもらうSuicaの利用状況などから見える行動や人となりをもとに、利用者それぞれに応じたサービス・体験価値(ライフ・バリュー)を提供するそうだ。
利用者は、たとえば、特定の期間内にSuicaで山手線全駅を利用することで連携するゲーム内でのリワード(報酬)を獲得できたり、Suicaで利用者がよく利用する駅や地域に関するお得な情報を得られたりするなど、利用者に応じたサービスや情報を得られる。
同プラットフォームをご利用される企業などは、同社の強みであるSuicaによるモビリティの移動情報や購買に関する情報のほか、他の共創企業等の各種サービスのご利用に伴い同プラットフォーム上に記録された情報等を活用して、新たなサービスの提供や利用者の趣味嗜好に沿ったサービス・情報の提案ができる。加えて、セキュアにデータが共有できる環境を活用し、企業間で情報を共有しあうことによる共同プロモーション等を実施することなども可能だ。
なお、同社およびジェイアール東日本企画(jeki)が発行元となり、デジタル鉄道ジオラマゲーム「みんなのトレインタウン」をリリースするという。これは、同ブロックチェーンと連携しており、Suicaを介した行動によりゲーム内でのリワードを獲得したり、ゲーム内で獲得したデジタルアイテムをアプリ 内で管理したりすることができるという。
今後の予定として、2024年12月10日に「みんなのトレインタウン」 事前キャンペーンを開始。2025年1月10日に企業共創サービス・「JRE WALLET」アプリをリリースし、1月下旬頃に「みんなのトレインタウン」 iOS版リリース、2月下旬頃に「みんなのトレインタウン」 android版をリリースする。2025年2月以降、共創する企業などとのサービスを順次リリースする。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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