2024年6月5日14:18
JR東日本は、JR 東日本グループが目指す「モビリティ」と「生活ソリューション」の2軸による持続的成長をさらに加速させるため、これまでの生活サービス事業成長ビジョン「NEXT10」に代わる新たな中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」を策定した。
この成長戦略の基盤は、「Suica の進化」による新たな「デジタルプラットフォーム」の構築だという。Suicaを「移動のデバイス」から、利用者のさまざまな生活シーンにつながる「生活のデバイス」に進化させる「Suica アプリ(仮称)」を創出し、Suica 経済圏を拡大するそうだ。同戦略を推進することで、10 年後(2033 年度)における「生活ソリュ-ション」の営業収益・営業利益を倍増させることを目指す。
具体的に、これまで強みとしてきた JR 東日本グループのモビリティと生活ソリューションの双方にわたる「重層的でリアルなネットワーク」を Suica の進化による「移動の目的(地)づくり」と「DX による個客との接点強化」を通じて新たな強みにリデザインしていく。これにより、現在の JR 東日本グループの枠を大きく乗り越え(Beyond the Border)、ビジネス圏を飛躍的に拡大していくそうだ。
「Beyond the Border」の基盤は、「Suica の進化」による、新たな「デジタルプラットフォーム」の構築だ。「Suica の進化」とは、Suica が「移動のデバイス」から飛躍的に利便性を高めた「生活のデバイス」になることだ。今後のステップとしては、2027 年度までにえきねっとやモバイル Suica などの各種 ID 統合でシームレスな利用を可能とするとともに、クラウド化による新しい鉄道チケットシステム開始で、例えば、駅ビルで一定額の買い物をした人に帰りの運賃割引の提供を可能にする。さらに、Suica アプリ(仮称)を 2028 年度にリリースすることで人々の利用シーンにあわせたサービスを一括して利用可能となる予定だ。
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