2025年3月18日8:05
KBN、香川県農業協同組合(JA香川県)、生活協同組合コープかがわ 、GMOメイクショップは、「生成AIによる対話型コマース」を利用した買い物サービス「こんにち商店」をプレオープンした。「こんにち商店」の対象地域は坂出市と宇多津町の全域となり、プレオープン中は先着500名限定での展開となる。生成AIの活用により、将来的には、ほしいモノが今日届くサービスを目指すという。
実証実験の課題を解決へ
利用者が話しかけるとAIが商品を提案
「こんにち商店」は日本の古き良き商店を意識したネーミングとなるそうだ。地域でケーブルテレビを運営するKBN 代表取締役 北村昌士氏によると、「こんにち商店は、お買い物が難しい地域の課題を解決するサービスです。地方都市では、人口減少や高齢化に伴い買い物困難となる方が増えています」と話す。農林水産省の2020年のデータによると、日本で904万人が食料品にアクセス困難で、5年前と比べ10%増加している。
KBNでは、その課題の解決を目指し、2023年11月から2024年1月まで坂出市大越町で「生成AIを活用した対話型コマースによる高齢者買い物支援」の実証実験を行った。高齢者にも使いやすい生成AIインターフェースの実現を目指したが、当時の参加は16世帯で、そのうち11世帯が利用し、延べ買い物回数39回、注文点数126点、購入金額合計3万7,993円となった。注文では。生鮮食品にニーズがあった。
同実証実験で対話型コマースのシステム開発、「makeshop byGMO」の提供による専用ECサイトの構築支援を行ったGMOメイクショップ 代表取締役社長CEO 向畑憲良氏によると、全国の自治体やメディアから大きな関心が寄せられたという。しかし、同実証実験の課題として、ユーザーが求める商品を販売する大規模な事業者との連携が挙げられた。また、運営維持が可能な配送も必要となる。AI対話アプリ・システムの精度向上によるユーザーインターフェースの整備も求められた。加えて、顧客からの問い合わせに対応するコールセンターや利用状況の把握が可能な仕組みづくりも整備した。
今回プレオープンした「こんにち商店」は、Open AIのAI技術を採用。利用者はスマホやタブレット端末に話しかけると、AIが商品を提案する。また、おすすめの料理メニューと必要な具材を提案する。例えば、カレーを食べたい人には、その具合を提案するという。
プレオープンでは、JA香川県とコープかがわの協力を得て、地元農産物や生活必需品を幅広く取り揃えた。JAかがわ 代表理事長 村川 進氏は、「地域の農産物をより多くの方にお届けするための重要なステップと認識しています。これまで直売所や特売所、市場に加え、インターネットを活用することで広範囲にお届けできるできるようになります。地域の農畜産物を大切にして、その魅力を最大限に引き出していきたい」と意気込みを見せた。生活協同組合コープかがわ 代表理事長 亀井愛知氏は「今回のサービスでAIを活用することで、デジタルに不慣れな方でも簡単に使えるようになれば」と期待した。
また、同サービスに特化した配送業者とすることで、迅速かつ確実な商品配送を実現している。
AI活用で「ほしいものが今日届くサービス」目指す
都度決済の導入への見解は?
バージョンアップではアプリ機能も向上。音声認識精度を改善するとともに、視覚的な要素や操作の流れをシンプルにすることで、直感的な操作が可能になった。
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