2025年4月14日7:50
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(Visa)は、2025年4月10日、VisaNetデータから見える、スキーシーズンにおける旅行者と消費の動向についての分析を発表した。
昨年、日本のスキー観光地への総訪問者数は前年比で約40%増加しており、日本の魅力が高まっているとした。富裕層を見てみると、こちらも前年比で約40%も増加しており、日本のゲレンデを強く好んでいることがわかったという。富裕層以外の一般層の旅行者も同様に、40%近く増加した。しかし、最も顕著な成長は海外からの旅行者によるもので、その数は約50%急増し、それと比較すると、国内訪問者の約20%の増加は小さく見える。現在、海外からの観光客はスキー観光地への全訪問者の80%近くを占めており、日本の観光ブームにおいて彼らが極めて重要な役割を果たしていることが浮き彫りになったそうだ。
訪問者全体の消費は前年比で約25%増加し、取引件数は前年比で40%近く急増したが、消費はより慎重になっているそうだ。旅行者一人当たりの消費は、富裕層と一般層の両方で約10%減少し、より慎重な消費動向を反映している。しかしながら、海外からの観光客は、スキー観光地で国内の観光客よりも1日あたり約4倍多く消費しており、観光客の消費が、経済貢献をしていることがわかった。
また、上位3つのスキー観光地についてのデータの分析結果も紹介。ニセコは今でも日本のスキー観光地として絶大な人気があり、海外からのスキー観光客の約50%を引き付け、海外からの観光客の消費の約60%を占めている。白馬もそれに負けず劣らず、海外からのスキー観光客の約35%が訪れ、海外観光客による消費は、前年比で30%以上と最も急速に成長している。富良野は、人気が高まっており、国内訪問客数が全体の約55%を占めており、その増加では、前年比で約30%増と、最も急増している。また、海外からの訪問者数は前年比で70%近く急増した。ニセコが海外からの富裕層にとってよりプレミアムなスキー観光地になりつつある一方で、富良野はファミリープランを含むよりバラエティに富んだプランで、より幅広い訪問者にアピールしている。街やホテルに近接しているため、高品質の雪と日本の食事体験の両方を楽しむことができることが、訪問者の増加につながったと考える。
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