2025年5月20日7:00
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、広島電鉄が提供する新乗車券システム「MOBIRY DAYS(モビリーデイズ)」において、交通系ICなどのキャッシュレス決済導入に向けた取組みに参画すると発表した。
政府のキャッシュレス化推進施策等により広がった地域公共交通でのキャッシュレス決済システムが更新時期を迎え、高額な更新費用を理由に交通系ICの対応をとりやめる交通事業者があるという。こうした中、広島電鉄では、2024年9月に新たな乗車券システム「MOBIRY DAYS」の提供を開始した。
「MOBIRY DAYS」の提供開始に伴い、交通系ICに対応していた既存乗車券サービス「PASPY(パスピー)」は2025年3月に廃止された。「PASPY」終了後も、交通系ICの利用は維持されているが、車内での利用方法が変更され、交通系IC利用時に限っては従来の車内乗車口の設置端末での決済ではなく、係員のハンディ端末による操作が必要となっている。同変更によりサービス提供方法が大きく変わることから、利便性の維持が課題となっている。
「MOBIRY DAYS」はクラウド型のシステムを採用しており、TMNのクラウド型決済サービスと並行運用することで、「MOBIRY DAYS」専用端末1台で交通系ICの利用が可能だ。TMNのクラウド型決済サービスは全国で100万台を超える決済端末と接続しておりその実績が評価され採用に至った。
TMNでは、さまざまなデータをつなげ合わせることで新たな価値を生み出す情報プロセシング事業を推進しており、「MOBIRY DAYS」への取り組みを通じて、交通と地域を結ぶハブとしてのTMNの役割が強固なものとなり、情報プロセシングを強力に推進する原動力になると期待しているそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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