2025年9月29日8:36
フライトソリューションズは、本人確認ソリューション「myVerifist(マイ・ベリフィスト)」において、iPhoneに搭載されたマイナンバーカード情報を活用した公的個人認証に対応したことに続き、国際標準化機構(ISO)が定めるデジタルIDの標準規格mdocに準拠した読み取り技術の開発を完了したと発表した。iPhoneとiPadを用いた本人確認は国内初事例(同社調べ)となり、既存顧客向けに9月末より評価版の提供を開始、10月末より商用サービスを開始する予定だ。
近年、なりすまし詐欺などの本人確認をめぐる社会問題が深刻化している。2024年の特殊詐欺の被害額は717.6億円、認知件数は20,000件を超え、なりすましやスミッシング(SMS詐欺)による巧妙化した手口が増加している。こうした背景を受け、オンラインでの本人確認方法の厳格化への動きが強まり、2026年4月には携帯電話契約時に「ICチップ読み取りによる本人確認」が原則義務化とする法改正が予定されている。
一方、政府が推進するデジタル社会の実現に向け、マイナンバーカードのスマートフォン搭載が段階的に進んでいる。スマートフォンという身近な端末に本人確認機能を統合することで、利便性と安全性が高まり、マイナンバーカードの携帯率向上も期待されているそうだ。
また、公的なICチップ読み取り技術を活用した本人確認手段の強化は、行政、医療機関、各種サービス事業者にとって、利便性の向上だけでなく、社会的信頼の確立や安全性の確保にも直結する重要な取り組みだという。
同社は、マイナンバーカードの全機能(公的個人認証、券面事項確認、券面入力補助)をiPhoneから読み取れるようにすることで、マイナンバーカードの利用促進と社会実装につなげるという。
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