2023年5月19日16:40
フライトシステムコンサルティングは、2022年5月30日に発表したiPadと同社決済端末「Incredist Premium II(インクレディスト・プレミアム・ツー)」による公的個人認証サービス「myVerifist(マイ・ベリフィスト)」の第二弾として、「myVerifist 医療エディション」を発表した。2021年10月より開始されたマイナンバーカードでの健康保険証利用への対応、および医療機関におけるキャッシュレス決済導入を兼ね合わせた全く新しいソリューションで、サービス開始は2023年7月を予定しているそうだ。各医療機関・調剤薬局向けにマイナンバーカード利用促進とキャッシュレス決済導入を通じ、医療現場のDX化を推進し販売をしていく予定だ。なおキャッシュレス決済に関しては、ジェーシービー、三菱UFJニコスの協力を得て同社が決済代行を行う予定だ。
同社、国内のスマートデバイスによる決済先駆者として、2010年9月よりスマートフォンやタブレットを用いた決済ソリューションを販売している。なお、決済端末の最新モデル「Incredist Premium II」、「Incredist Trinity(インクレディスト・トリニティ)」ではカード決済に加え、マイナンバーカード読取にも対応しており(特許申請中)、またこれら端末を活用し電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律(平成14年法律第153号)第17条第1項第6号の規定に基づき、プラットフォーム事業者として主務大臣の認定を取得している。
myVerifist 医療エディションでは、同社Incredist Trinityを活用し、オンライン資格確認端末(Windows PC)に接続することで、健康保険証が統合されたマイナンバーカードを読み取り、オンライン資格確認を実施することが可能だ。またオンライン資格確認と共通画面の中で各種カード決済にシームレスに画面遷移することが可能で、各医療機関での受付から会計まで1セットで対応が可能となる。
現在、医療機関におけるマイナンバーカード保険証の対応状況については2023年2月5日付けの集計で大病院を除く一般診療所では35.1%、歯科診療所では38.3%となっており、新たにマイナンバーカード読取への対応が義務化され、個人情報を取り扱う窓口業務が複雑化しているのが現状だ。
また医療機関でのキャッシュレス決済の普及率は2021年3月に厚生労働省が発表したデータでは26.2%とまだ十分な配備ではない状態だという。
このような中で、同社myVerifist 医療エディションを活用してもらうことで、用途に応じて複数の端末を保有する必要がなく、また中小規模のクリニック・歯科医院・薬局など限られた窓口カウンターのスペースを有効活用できる医療機関向けのDXソリューションを実現可能だ。さらに持ち運び可能な端末の組み合わせにより、今後の高齢化・過疎化などで需要が見込まれる往診のニーズにも柔軟に対応することができるという。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト