2025年11月11日8:25
ウルグアイを拠点とし、大手越境決済プラットフォームであるdLocal は、「Money20/20」のメディアセッションにおいて、急成長する経済における「今すぐ購入、後払い」を簡素化するシームレスでスケーラブルなソリューションである「 BNPL Fuse」について紹介した。

新興市場向けBNPLアグリゲーター
単一のAPIと1プラットフォームで提供
dLocal は、ナスダックに上場しており、アフリカ、アジア、ラテンアメリカといった新興市場で何十億もの消費者と世界トップクラスの大企業をつなぐ決済プラットフォームを提供している。40カ国以上で、単一のAPIと1つのプラットフォームを通じて、支払いの受け取りと送金を可能にしている。現地の900以上の支払いに対応する。

同社のClarice Leaman氏は「我々の目標は、シームレスな協力関係を築くことです」と話す。世界人口の85%が新興市場に住んでいる。現地で支払うことは、単なる顧客の選択肢ではなく、その国の文化や生活に深く根付いている。それは人々が経済にアクセスする方法だからだ。現地のリアルな市場にいる本当の消費者にリーチしたい場合、その地域の支払い方法で対応しなければならない。それは、人々が毎日使い、信頼している方法だからだ。同社が新興市場での事業を開始した際、消費者も加盟店も共に困っている課題に直面した。一方で、消費者は世界のパートナーから商品やサービスを購入したいと考えている。Leaman氏は「しかし、クレジットカードを持っていなかったり、持っていても非常に限られた利用枠しかありません。新興市場における加盟店側のクレジットカード普及率は40%未満です」と述べる。加盟店は、販売する準備はできているが、信用へのアクセスが障壁となっているのだ。
安全かつ拡張性のある形で決済提供
新興市場に適したBNPLオプション
また、新興市場での与信サービスも提供しており、加盟店にとって複数のリスク層を乗り越える必要がある。預金に伴う信用リスク、不正リスク、規制リスク、そして非常に分散したエコシステムと連携しなければならない運用リスクだ。Leaman氏は「どうすれば効果的に与信を提供できるのか」と自問したという。
多くの分散したプロバイダーをまたいで、安全かつ拡張性のある形で決済を利用可能にする必要がある。同社はまず、利用可能なすべての国で加盟店に分割払いを提供する機会を提供したが、その需要は根強いことが分かった。同サービスは新興市場に適しているという。BNPLオプションを提供していない販売業者は、潜在的なコンバージョンの最大66%を失う可能性 があり、新興市場全体で数百万人の購入者を逃すことにつながる。
承認率は30%以上も向上
信用リスクゼロで拡張可能なBNPL提供?
新サービス「BNPL Fuse」は、ラテンアメリカ、アフリカ・中東、そしてアジアの新興市場向けに特別に構築された、初の「今すぐ購入・後払い」アグリゲーターだという。同プラットフォームは、複数の現地BNPLプロバイダーを、dLocalを活用した単一の完全統合ソリューションに統合する。1つのAPIで8カ国、5億人以上の購入者に対応する。
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