2011年8月31日9:01
東急百貨店は、富士通、富士通フロンテックと共同で、現在のテナント管理システムを刷新し、2011年9月22日に改装オープンする神奈川県横浜市のたまプラーザ店から本格稼動すると発表した。
東急百貨店は現在、POSレジを使用する「百貨店形態店舗」と、CAT端末を使用する「ショッピングセンター型店舗」の2つのシステムを利用してテナント管理を行っているが、互換性がなくそれぞれ独立した管理システムであることから、百貨店形態店舗の管理システムでは、精算管理業務が煩雑だった。また、ショッピングセンター型店舗の管理システムでは、「ポイントカードのインセンティブが付与されない」「友の会カードが利用できない」など、万全な顧客サービスが提供できない課題があったという。
東急百貨店では、現在のテナント管理システムを、百貨店形態店舗とショッピングセンター型店舗の互換性を持たせた新システムに刷新する。
これにより、賃貸借契約のテナントでも一般売場と同様に、ポイントカードのインセンティブの付与や友の会カードの利用が可能になり、顧客の利便性が向上するという。また、百貨店形態店舗とショッピングセンター型店舗のテナント管理システムを一本化することにより、精算管理業務を効率化することが可能だ。店舗は、POSレジとCAT端末の両方を使用できる。
すでに8月から東横店(東京都渋谷区)、二子玉川店(東京都世田谷区)でテスト稼動しているが、本格稼動するたまプラーザ店のように、55店舗と多くの賃貸借契約のテナントが混在する店舗への導入は日本で初になるという。また、2012年春開業予定の「渋谷ヒカリエ」(東京都渋谷区)にも導入する予定だ。