PayPassやNFCサービスのノウハウで他社に先行(オリエントコーポレーション)

2012年1月26日8:00

PayPassやNFCサービスのノウハウで他社に先行
モバイル決済で他社との差別化を図り、会員獲得につなげる

オリエントコーポレーションでは、MasterCardの非接触IC決済サービス「PayPass」を搭載したクレジットカードの発行やリーダーライターの設置を加盟店に推進している。また、過去にソフトバンクモバイルやKDDIと共に実証実験を行うなど、モバイルNFC技術にも注目している。同社では、2012年から商用サービスがスタートするNFCサービスにおいても業界をリードしていく構えだ。

オリエントコーポレーション

実証実験では再発行や紛失時などの対応など細かいオペレーションも検証

商用に向けてはキャリアやカード会社との仕様の統一も焦点に

オリエントコーポレーションでは、2006年から、他のカード会社に先駆けてMasterCardの非接触IC決済サービス「PayPass」の商用サービスを展開している。NFC対応の携帯電話やスマートフォンを利用した実証実験についてもソフトバンクモバイルやKDDIと協力し、いち早く実施した。

オリエントコーポレーション 執行役員 顧客営業推進グループ CRM開発推進部長 山口 朗氏

日本は、おサイフケータイのサービスで先行しており、世界的にも国際標準のNFCを利用したサービスが広がる見通しがある。オリエントコーポレーション 執行役員 顧客営業推進グループ CRM開発推進部長 山口 朗氏は、「プラスチックのクレジットカード会員については、他社との競争もあり、これからシェアを急激に拡大するのは簡単ではないと思いますが、『おサイフケータイやNFCのモバイルペイメントであればOrico』というイメージが発信できればと考えています。今後も引き続きモバイルを新規会員獲得チャネルのキーとして活用していきたいです」と説明する。

オリコでは、NTTドコモの「iD」とJCBの「QUICPay」の両方を搭載したカードを国内のカード会社として初めて発行した。現状、カード会員の獲得や、稼働率のアップに役立っており、以前集計したデータでは月2万円の平均利用金額の増加があったという。

「モバイル決済については、小額のため、単体でみれば利用金額は決して高くはありませんが、クレジットカード会員の稼働や月間の利用金額のアップにつながっていると思います」(山口氏)

ただ、現状、iDやQUICPayは、国内では便利に利用されているが、グアムなどの一部のエリアを除いて、海外では利用できない。また、海外から訪れる旅行者も使用することができなたいため、「小額決済の利用は、双方の旅行者が不便を感じるところなので、国際標準のPayPassやpayWaveが広がれば、その課題を解決できます」と山口氏は話す。また、おサイフケータイの場合は、特定のキャリアのみでしか利用できない決済手段もあるが、NFCチップを搭載したスマートフォンの普及により、国際標準を利用した決済をアプリケーションのダウンロードにより、お客様が選択できるようになるため、FeliCaベースの決済に加え、TypeA/Bを利用した環境が整備されることに期待している。

これまで同社が実施した実証実験においては、モバイルへのクレジットカード発行はもちろん、「再発行や紛失・盗難時の対応など、弊社のオペレーションとしては、問題なくサービスを提供できることが確認できました」と顧客営業推進グループ CRM開発推進部 部長代理 長谷川 亮氏は自信を見せる。

オリエントコーポレーション 顧客営業推進グループ CRM開発推進部 部長代理 長谷川 亮氏

2011年12月には、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3キャリア共同でモバイル非接触ICサービス普及協議会が立ち上がったことから、「お客様がお店で携帯電話やスマートフォンを購入してから、スムーズにクレジットカードのアプリをダウンロードするまでのフロー構築、また、弊社のようなサービス事業者側にもコストメリットが出るスキームを期待しています」と長谷川氏は話す。おサイフケータイの場合は、クレジットカード発行のダウンロードセンターが特定の企業に絞られていたが、今後は複数のベンダーから選択できるようになる可能性が高いため、コストの低減も図れるという。また、「オペレーションは仕様を統一して、海外でも利用できますので、技術を提供するような形でスケールメリットを出していきたいです」と長谷川氏は話す。

「課題としては、FeliCaと違い、SIM上にデータを書き込むため、提供するベンダーも多く、責任分界点をまとめることが挙げられます。具体的には、アプリケーションをダウンロードした際にキャリアと、カード会社などのサービスプロバイダが各々どこまで対応するのか、その溝を埋められるようにしておかないといけません。ここは、モバイル非接触ICサービス普及協議会などと連携し、解決していきたいです」(長谷川氏)

すでに、2012年1月にKDDIがNFCの商用化サービスをリリースし、同社をはじめ、クレディセゾン、ジャックスがサービスの開始、もしくはサービスを検討していることが発表された。山口氏は、「今後はカード会社でも基本的な仕様をなるべく共有して、コストを下げるための努力をしていきたい」と考えを述べる。

同社では、PayPassを導入したイクスピアリなどの成功例を活用しながら、提携カードを発行する加盟店などに対し、サービスの提案を行う方針だ。また、2011年にVisaのプリンシパルメンバーとなり、自社でカードを発行できるようになったため、「PayPassに加え、将来はpayWaveの発行も行っていきたい」(山口氏)としている。

NFCサービスの広がりに向けては、決済だけではなく、クーポンや位置情報などと組み合わせたサービスを如何に組み合わせていけるのかも普及に向けて必要であるとしている。

NFCケータイの読取端末としての広がりに期待

クレジットに加え、プリペイドのサービスも検討

同社では、加盟店のインフラコスト削減に向け、iDやQUICPayなどのFeliCaベースの決済に加え、PayPassやpayWaveなどのTypeA/Bベースの決済が利用できるシンクライアント端末の普及に期待を寄せる。山口氏は、「加盟店に決済端末が何台もあるのは好ましくないため、1台の端末でどの手段でも利用できる環境の整備が必要です」と意見を述べる。また、NFC対応の携帯電話やスマートフォンのリーダ機能を利用し、NFCケータイが読み取り端末として利用できる環境が整えば、利用用途が拡大し、加盟店のコスト負担が軽減できるとしている。

NFCによるカード発行では、クレジットカードだけではなく、国際ブランドのインフラを利用したプリペイドのサービスも考えられるという。実際、PayPassは、クレジットカードだけではなく、デビットやプリペイドなどの用途にも適用可能であり、「例えば、クレジットカードと紐づいたプリペイドカードのアプリをNFCケータイにダウンロードし、子供が利用できるような形も考えられます」と山口氏は話す。

同社では今後も、他のカード会社に対し、一歩進んだNFCサービスを展開することで、「モバイル決済ならばOrico」と評価されるような企業を目指す方針だ。

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