2012年2月1日10:46
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.(American Express)は、首都圏在住のクレジットカードを保有する20代男女を対象に、お金や消費に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。同調査は、首都圏(1都3県:東京、神奈川、千葉、埼玉)のクレジットカードを保有している首都圏在住の20代未婚の大学生(3年生以上)、社会人に対し、インターネットで行った。サンプル数は800人。
まず、「あなたはどのようなことにお金をかけたいと思いますか」という質問では、女性が「ファッション」「旅行・レジャー」「交際費(友人や職場の仲間)」、男性は「貯金」「趣味(インドア系)」「食費」がベスト3だった。男女で比べると、女性は、ファッション、旅行・レジャーが男性より高く、男性はAV機器・家電が女性より高いことが分かった。女性はコミュニケーションを重視する「外向き消費」、男性は自身のために消費する「内向き消費」の傾向があるようだ。
家計の収支管理状況については、20 代の大半(82.2%)が何らかの形で収支を管理しており、約半数(47.5%)が家計簿をつけている。中でも男性社会人の4 割(40.0%)はPC やスマートフォン、携帯アプリなどを活用して家計簿をつける「デジタル管理」派であることが明らかとなった。また、月の貯金金額を尋ねたところ、収支管理をしている人は3万4,739円と、していない人の2万8,918円よりも5,821円多く、年間で約7万円(6万9,852円)の差がつくことになる。
電子マネーについての質問では、20代社会人の約6割(63.8%)が支払いに電子マネーを利用している結果となった。また、男性社会人の約4割(38.5%)は1,000円程度の小額からクレジットカードを積極的に利用している。また、小額からでもカードを利用する層の男性は、カードの機能・特徴に関する認知度が高く、知識の広さがそのまま利用頻度に結び付いていることも分かった。
クレジットカードの使用についての質問では、20代の約4割(40.6%)が「カードの支払いを滞納したことがある」「カード裏のサイン欄に無記名のまま使用した」など、何らかの「カードの不注意な使い方」を経験している。特に女性は2人に1人(46.8%)が不注意な使い方を経験している結果となった。
さらに、クレジットカード利用時の気持ちについて複数回答形式にて聞いたところ、大学生の2人に1人(52.5%)がカードの利用に対して何らかの不安感を持っていることが明らかになった。しかし、社会人では不安感は解消され、「ポイントやマイルをためたい」「カードの特典は有効に利用したい」といった意識を持つ「カード積極利用層」が約8割(78.8%)となることが分かったという。経験値が増加するとともに、不安は減少し、積極的な利用意向に変化していくようだ。