2012年5月16日15:08
マスターカード・ワールドワイド(MasterCard)は、MasterCardモバイル決済の対応状況度調査 (MasterCard Mobile Payments Readiness Index:MPRI)の結果を発表した。MPRIは、個人対個人、モバイル・コマース、および店舗でのモバイルによる非接触決済の3種類のモバイル決済導入への対応状況を34か国で分析している。その結果、消費者関連のスコアが最も高かった10市場のうち9市場は、APMEA(アジア/太平洋・中東・アフリカ)地域であったという。
地域としては、シンガポール、カナダ、米国、ケニア、韓国が、モバイル決済の導入に向けて、対応が進んでいた。また、導入の早期段階にあるものの、英国のような大規模かつ統合された市場やシンガポールのようにコンパクトで、ITが普及した市場にかかわらず、携帯電話が、決済手段として、一定のシェアを占めるような屈曲点に向けて、世界中で発展していることが明らかになったという。
また、オーストラリアのような一部の市場では、18〜34歳の若年富裕層が、現金やクレジットカードの代わりとなるモバイル決済の価値を認識し、利用に最も積極的であった。このような消費者は、ほとんどの国で、主に男性だったが、中国、エジプト、およびフィリピンなどの国では、女性からも大きな関心があったそうだ。
さらに、発展途上国の消費者が、モバイル決済に魅力を感じる理由は、国内外の大規模な経済へのアクセスが可能になること、規制およびセキュリティが確保された経済インフラが利用できることが挙げられた。先進国では、携帯電話を使った決済の利便性が消費者にとって魅力的であるとの結果だった。