2012年7月19日9:00
米国でプリペイドカードが急成長している。2010年の連銀決済調査によると、非現金決済に占めるプリペイドカードの取扱高は5%になり、非現金決済手段のなかで最も成長率が高かった。利用回数は過去3年間で21.5%の伸びとなっている。
プリペイドカードの主な利用者は銀行に口座をもっていない人やもてない人だが、2009年米世帯の25.6%に相当する。このセグメントの35%強がプリペイドカードを利用していることがわかった。
連銀がプリペイドカードを推奨する理由は、予算管理ツールとして有効とみたからである。フォーカスグループの調査では、リチャージ型プリペイドカードを日常生活での決済に使い、予算管理に使っているケースがあった。
プリペイドカードはチャージした額しか使えないので、使いすぎの心配がない。あらかじめ食品や電話代、衣料などの予算を決め、その額をチャージしておく。そうするとその予算以内に収まることが多い。
用途別にプリペイドカードをもつことができれば、さらに予算管理を精緻にすることができるだろう。セントルイス連銀では、プリペイドカードを予算管理ツールであり、いざというときの節約ツールであり、銀行サービスへの序章と位置づけている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。