2012年8月21日12:12
ニッセンは、2012年8月21日から、通販を実施する企業を対象に「ニッセンコレクト@(あと)払い」サービスの提供を開始すると発表した。同社では2013年度までに1,000社への導入を目指す。
ニッセンで企業向サービスを提供するnissen,BTOBは、ニッセングループが有する通販に関するインフラやノウハウ、信用力やブランド力を活用し、ビジネスサポートを提案している。同サービスは、通販を実施する加盟店に代わり顧客の購入の際の後払いサービスを提供するものである。
現在、顧客が通販での購入商品の支払い方法は、コンビニや郵便局などの後払い、クレジットカード、代引き、銀行や郵便局などへの先払いなどがあるが、大手通販会社では基本的にクレジットカード払いを含めた後払いが主流であるのに対し、そのほかの通販企業では与信管理や債権回収のシステムやノウハウを保有していないことから、一部でクレジットカードを扱っているものの、先払いや代引きによる支払いが中心だった。
同社の調べによると、「ネットショップの支払い方法に後払いがないため購入をあきらめたことがあるか」との質問に、39.6%の人が諦めたことあったと回答したという。また、「大手ネットショップ以外の先払いに不安を感じるか」の質問には、39.6%の人が不安、43.5%の人がやや不安であると回答している。そのため、後払いシステムの導入が今後の通販による事業を伸ばしていくために必要であると同社では感じている。
同サービスでは、顧客が加盟店のWebサイトでの商品購入の際の支払い方法で、同サービスを選択すると、ニッセンで顧客の与信審査を行い、同審査結果を加盟店に伝え、顧客へ商品を発送する。顧客は受け取った商品を確認してからニッセンが郵送された振替用紙を使用してコンビニエンスストアでニッセンへ支払いが可能だ。
なお、nissen,BTOBでは、ニッセングループのインフラやノウハウを活用したテレフォンマーケティングサービス、チラシ制作代行や通販物流支援の通販サービスなどを提供して行く方針だ。