2012年9月18日16:28
三井住友カードは中小企業を対象に、企業間取引(B to B)において決済可能な加盟店を特定できる「ビジネスパーチェシング」を開発し、募集を開始したと発表した。
今回新たに取り扱いを開始した「ビジネスパーチェシング」は、中小企業における仕入れやシステム利用料の支払いなど、恒常的な企業間取引に特化したカードである。中小企業を顧客に持つ加盟店(サプライヤー・サービス提供事業者)と提携し、特定の加盟店だけで決済できる「専用カード」として募集する。
同カードは特定の加盟店だけで決済が可能なため、利用する中小企業にとっては、他の店舗等で悪用されるリスクを回避できるほか、プラスチックカードが発行されないため、紛失・盗難のリスクもないという。
一方、決済先の加盟店にとっては、決済方法が同カードに集約されることで、事務負担や債権回収リスクを軽減できるというメリットがある。
企業間取引における専用カードでは、エクスペディアの法人顧客である大手旅行会社を対象に、同社が運営する「クマの手」の専用決済サービスを募集しているが、中小旅行会社からも同様の決済サービスを求める声が多く寄せられたため、今回、同カードを商品化し、企業間取引におけるカードラインナップを拡充した。
三井住友カードでは、2012年4月に企業間取引支援システム「ORDIPAS(オーディパス)」を開発するなど、企業間取引(BtoB)を対象としたサービスを強化している。今回、「ビジネスパーチェシング」の発行を開始することで、法人向けサービスのラインナップを強化し、さらなる充実化・利便性向上を図る。