2012年9月27日9:00
スマートフォンをベースにしたモバイルウォレット市場への参入者は、携帯キャリアやGoogleなどのオンライン企業、金融機関だけではない。
米国では大手流通が出資するマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(MCX)がモバイルウォレットへの参入を発表して話題になっている。
Googleウォレットは、Android携帯の拡販とオンライン広告の価値を上げるという、Googleの立場から企画されたもの、大手キャリアの合弁ISISはキャリアの立場から考えたウォレットである。
MCXのウォレットは、消費者に対し利用者の立場で考えた利便性の高いモバイルコマースの提供である。ここがユニークなポイント。
参加者には7イレブン、ターゲット、ウォルマート、シアーズ、シェル石油、サノコ石油、ベストバイ、CVSファーマシーなどの大手が名を連ねている。これらの合計売上げだけで年間1兆ドルになる。
全容は明らかにされていないが、消費者視点から考えたモバイルウォレットはどのようなものになるのだろうか。リリースが楽しみだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。