2012年10月25日9:00
チェイスのアクワイアリング(加盟店開拓)部門の2012年第3四半期取扱高が前年同期比18%もアップし、1,636億ドルになった。キャッシュレス化にチェイスが貢献しているのはまちがいない。
取扱件数では21%もアップして74億件になっている。取扱高では18%アップだから、1件あたりの利用額は小口化しているということ。デビットカードやプリペイドカードが普及し、小口現金を駆逐している。
チェイス第3四半期のクレジットカード発行部門の取扱高(法人カードを除く)は、前年同期比11%増の966億ドルだった。2008年第1四半期以降、チェイスのクレジットカード取扱高の伸びは、業界水準を継続的に超えつづけている。
クレジットカードの第3四半期末残高は1,243億ドルで前年同期比マイナス2%。新規獲得口座数は16万件で、合計6,390万口座となった。
収益では金利収入が減り、前年同期比マイナス1%で47億ドルだった。最終利益は前年同期比12%アップの9.54億ドルとなった。貸倒引当金の減少と経費の圧縮で、利益が増えている。
チェイスはクレジットカード残高で全米1位。世界最大のVisaカード発行会社である。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。