2012年12月5日9:00
カードの利用率を上げるには、申込みと同時にカードを申込客にわたすことが重要だ。1週間以上たつと、申込したのを忘れてしまい、興味をなくす人が多い。
結果、タンスの肥やしとなって、まったく使わない休眠カードになってしまう。発行者にとってみれば、コストだけかかって、利益を生まないお荷物になる。
米国のチェイスは2012年末までに、ニューヨークやシカゴ、ロサンジェルスなど、2,000カ所の支店で、デビットカードの即時発行をはじめる。カードが送付されるまで約1週間待つ必要はない。
普通預金口座を開設した人には全員、デビットカードをその場でわたす。既存客でもカードを紛失したり、破損したりした場合は、支店で再発行する。
デビットカードを受取って、すぐに使えるというのは顧客にとってのメリット。銀行は、口座の活性化につながる。2013年には、さらに800の支店で即時発行を開始する予定だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。