2012年12月7日17:30
中國タクシーは、2012年3月1日に同社が所有しているタクシー全車に導入済みのスマートフォン型タクシー配車システム「Smart to TAXI」(エコー・システム提供)に対し、新たにクレジットカード決済機能搭載を発表した。
Smart to TAXI はタクシー事業者向けの、スマートフォンを利用した配車管理システムとなる。電話機と連動したCTI機能から顧客情報を取得し、本部システムが顧客情報と、タクシーに搭載されているスマートフォンからGPS情報を取得し、車両の位置を地図に表示することにより素早い配車が可能だ。
また、2016年には移動無線電波のデジタル化に伴い、現行のアナログ方式の機器は使用不能になるため、デジタル対応の投資が必要になるが、同製品は従来の無線電波ではなくケータイ電波を採用し、その問題を解決している。さらに従来機より導入コストおよび通信費の低価格化、通信の大容量化、および通信エリアの広域化に成功したという。
特徴として、ヒロコンが提供する「BTConverter」を採用し、タクシー配車システムとタクシーメーターをBluetooth経由で連動させ、日本で唯一、車両の状態(空車、賃送、迎車など)を自動的に本部システムに反映させることができるという。
また、決済処理においてもシームレス、かつ強固なセキュリティで保たれたクレジットカード決済が可能となっている。これにより敷居の高いスマートフォン操作のシームレス化を実現し、高齢化の進むタクシーの乗務員にも、抵抗なく運用することができるという。
なお、クレジットカード決済センターはゼウスのシステムを採用している。同社クレジットカード決済センターは「PCIDSS Version2.0」に準拠しており、Smart to TAXIアプリとの接続に関しては、スター精密製のモバイルプリンターSM-S201を採用することで日本クレジットカード協会が策定した「日本クレジット協会が策定したガイドライン」に完全準拠した管理と運用を行っているそうだ。また2012年2月20日より大規模地震等による被害を最小限にとどめるため、ディザスタリカバリの構築を行い、2重化した決済センターにて処理を行っている。