2012年12月17日11:13
ソフトブレーン・フィールドは、クレジットカード会社のクレディセゾンと2012年12月9日をもって業務提携契約および共同事業契約を締結し、消費財メーカーを対象とした新たなマーケティング支援サービスを2013年2月より展開すると発表した。
近年、日本の消費財小売市場では、少子高齢化の進展により消費需要が縮小しており、消費財メーカーは、店頭における自社ブランドの購入機会を最大化させるべく、消費者視点のマーケティングに注力するようになっている。
そのような中、従来の“顧客”という捉え方を、“ショッパー”(商品を店頭にて購入する購入者)と、“コンシューマー”(その商品を使用する消費者)とに分けて調査するマーケティング手法が必要となってきた。
コンシューマーを理解する手法としては、顧客アンケート調査、フォーカスインタビューなどの調査手法があるが、ショッパーを理解する手法については、まだ確立された手法がないという。
今回、ソフトブレーン・フィールドは、購入時に受け取るレシートに着目し、レシートを持っているショッパーから直接、購買理由を収集する新サービスを開始することで、消費財メーカーに対し、商品の購入機会を最大化させる重要な指標を提供できると考えた。
同サービスは、800万人のネット会員を有するクレディセゾンとの提携により、日常的に買物をし、かつ本人認証度の高いショッパーの声を収集することが可能となり、またショッパーは、会員登録を前提に購買理由をレポートすることで、ポイントサイト「永久不滅.com」でポイントを貯めることが可能だ。
さらに、収集したショッパーインサイト情報をメーカー各社に定量的にタイムリーに提供する。これによりメーカー各社は、消費者動向に合わせたブランド戦略・販促計画をより精度高く立案できるようになるという。
具体的には、800万人のクレディセゾンのネット会員のうち、同サービス登録会員で指定カテゴリー商品を実際に購入した会員が、その購買理由をレシート画像と共に報告する。また、登録会員に対して、対価ポイントとしてクレディセゾンが運営するポイントサイト「永久不滅.com」にてポイントを付与するという。消費財メーカーは、契約企業に専用Webサイトを通してデータを提供する。対象商品カテゴリーは、サービス開始時で30商品カテゴリーを予定している。