「新しい決済の可能性を探る」事例4 Alipay.com Co.,Ltd(支付宝(中国)網絡技術有限公司)

2010年7月6日 12:00

52%の市場シェアを誇る中国最大のオンライン決済サービス「Alipay」
中国人のポテンシャルを狙い、国内企業での採用は加速?

中国は世界同時不況のなかでも高いGDP(国内総生産)の伸び率を示している。日本の流通小売のなかにも中国人の購買力に期待する企業は数多い。その中国のオンライン決済市場で圧倒的なシェアを誇るのがAlipay(アリペイ)である。すでに国内の決済代行事業者の数社がAlipayに対応した決済環境を整備。またヤフー(Yahoo! JAPAN)とアリババグループの淘宝の提携により、Yahoo!ショッピングで販売される多くの商品が中国で販売されることになる。

独自の決済サービス「エスクロー」を採用

登録会員数は約3億人

エスクローサービスは2004年にスタートし、中国のネットショッピングの初期段階におけるもっとも重要な信用問題を解決した(エスクローサービスは国内決済のみに適用)

Alipay(アリペイ)は中国最大のオンライン決済会社であり、サービスはC2C、B2CおよびB2B領域をカバーしている。独自の決済サービス「エスクロー」を2004年にスタートし、中国ネットショッピングの初期段階におけるもっとも重要な信用問題を解決した。エスクローの仕組みとして、まず商品購入者がアリペイに代金を支払い、売り手はそれを確認してから商品を発送する。購入者が商品受け取りをアリペイに通知すると、アリペイから売り手の口座に代金が移され決済が成立する流れだ。

アリペイ発展の3段階

 現在、中国では「Alibaba.com(アリババ)」、「Taobao.com(タオバオ)」などグループ内クライアントを始め、eコマース、ゲーム、航空、トラベル、保険、教育、公共料金など幅広い業界で利用されている。3月14日現在の登録会員数は3億人。デイリー取扱高は12億元(150億円)、取り扱い件数は500万件、外部マーチャント数は46万社となっている。

2009年のAlipayの取扱高は中国オンライン決済市場全体の52%を占めた(データ出処:易観国際)。Alipayは資金チャネルとして、中国工商銀行、中国銀行、中国郵政貯蓄銀行などすべての全国銀行、40以上の主要地方商業銀行、およびVisaカード国際機構などと提携しており、中国全域をカバーしている。

2007年8月から国際決済サービスを開始

ヤフーと淘宝の連携など、日本企業の採用も拡大

国際決済サービス。日本国内のECサイトから中国向けのネット販売を可能にした

同社では中国国内ユーザーの海外商品購買ニーズの増加を受けて、2007年8月から海外ECサイトでのショッピングの支払い手続きをAlipayで決済できる「Alipay国際決済」の提供を行っている。サービスのメインターゲットは、中国人の消費ニーズのある海外のショッピングサイト。現在、取り扱える外貨は12種類となっている。

 

Alipayでは、Alipay国際決済サービスがスタートした時点から、日本は重要なマーケットとして位置づけている。日本はeコマースの先進国で、ネットショッピングが非常に発達している。また日本製品はシンプルで洗練されたデザインや確かな品質などで、一部の中国人消費者の間で根強い人気を誇る。

すでに日本国内の決済代行事業者であるソフトバンク・ペイメント・サービスやGMOペイメントゲートウェイなどと提携しており、これらの決済会社を通じて、Alipay国際決済サービスを多くの日本企業に提供している。基本的に接続インタフェースや、管理ツールなどは日本語で提供されるため、日本のECサイトでも容易に導入できる。

ネット通販攻略、6つのキーポイント

Alipayでは日本企業が中国でビジネスを行う際、「Merchandise」「Website Design」「Promotion」「Payment」「Shipping」「Service/CRM」の6つが必要になると捉えている(図)。

 

そのなかで日本企業が中国市場でビジネスを展開する際のAlipayの優位性としては、まずはブランド力を挙げる。エスクロー決済サービスからスタートし、中国消費者に根強い安心感と信頼感を得たAlipayのブランドイメージは強みとなる。また3億人を超える圧倒的な会員数も魅力の1つだ。そして忘れてはならないのは資金チャネルでインターネットバンキング、クレジットカード、郵政、コンビニなど、中国全域をカバーしている点である。

国内ではヨドバシカメラや、丸井、Jshoppersなどに決済ツールを提供している。6月1日にはヤフー(Yahoo! JAPAN)とアリババグループの淘宝が双方のインターネットサイトの接続を開始し、日中間のインターネット通販サービスをそれぞれ開始した。同提携により日本の消費者は、中国の淘宝網の取扱商品を、Yahoo! JAPAN内に開設する新サイト「Yahoo!チャイナモール」で購入することができる。同じく中国の消費者は、日本の「Yahoo!ショッピング」の取扱商品を、淘宝網内に新設する「淘日本(タオジャパン)」で購入することができる。「淘日本」で日本の商品を中国に販売する場合は「Alipay国際決済」を使用している。同提携により日本でECサイトを展開する企業へのAlipayの認知度と利用率のアップが期待できるだろう。

中国ではインターネット人口も米国を抜き世界一位となり、EC決済の市場規模においてもさらに大きな成長が期待されている。今後中国向けにeコマースを利用して商品を販売したい企業の選択肢として、中国最大規模のオンライン決済サービスであるAlipayが最重要視されることは間違いなさそうだ。

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