2013年8月6日9:00
カードを使えば、その加盟店の特典を自動的に付与するというカードリンクトオファー(CLO)。日本では、はじまったばかりだが、米国ではすでにサービスが飽和状態になり、その有効性に疑問があがりはじめている。
オンライン専業のアリーバンク(Ally Bank)は、デビットカードにつけていたCLOを廃止すると発表したのだ。アリーパークスプログラム(Ally Perks Program)と命名したこのサービスは、8月18日で終了する。
理由は、顧客に十分な価値を提供できないということ。2011年6月にスタートして時には、目新しさがあったが、現在ではどのカードにもCLOがつき、魅力がなくなっている。
このサービスをアリーバンクに提供しているのは、イードゥー(edo)。2013年末には、2012年対比特典提供数が5倍になると、好調をアピールしている。その数25億件。
サービス提供会社は儲かるが、カード発行会社にとってCLOは競争優位にならなくなっている。CLOはカード利用者にとって魅力的なサービスに進化できるのだろうか。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。