2013年8月9日9:00
カード犯罪は年々高度化している。金融の不正防止サービスを提供しているビルガード(BillGuard)は、2012年米国のカード不正請求額を発表した。
それによると、2012年に不正請求に米国人が支払った額は、なんと143億ドル(1.4兆円)にもなった。カード発行会社の損失は、5.62億ドルだった。
クレジットカードやデビットカードにチャージされる不明金を「グレーチャージ(Grey Charge)」と呼ぶ。マーチャントが意図的に不正を働くケースや、消費者に十分な説明をせずに請求するケースなどがこれにあたる。
たとえば、フリートライアル。ある期間の利用は無料なのだが、それをすぎると有料になるサービス。消費者はキャンセルか返品しなければ、そのまま費用を払うことになる。
これは一例にすぎないが、さまざまな手口の悪徳商法がある。米国では1.4兆円の不正請求。米国のカードショッピング取扱高は約200兆円。日本は35兆円。それから類推すると、日本の不正請求額は2,500億円になる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。