2013年10月9日11:59
2013年10月7日~11日まで、アジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展の「CEATEC JAPAN 2013」が千葉県の幕張メッセで開催された。
ソニーは、「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」のブースでヘルスケア製品を展示。NFCは、PHDC(パーソナル・ヘルスケア・デバイス・コミュニケーション)として、コンティニュア・ヘルス・アライアンスに採用されている。会場では、NFCで実現する電子版お薬手帳について紹介。すでに大阪府薬剤師会は、NFC(FeliCa)対応スマートフォン等を活用し、お薬手帳を管理する「大阪e-お薬手帳事業」を実施している(関連記事:https://paymentnavi.com/paymentnews/31488.html)。これは、調剤薬局に設置したリーダライタ「RC-S350」から、NFCでスマートフォンへデータを転送し、利用者は調剤データを保存・管理できるものだ。箕面市で事業を行っていたが、10月からは大阪府全域での導入が決定している。
また、iPhone、iPad、iPod touch(iOSデバイス)とBluetooth通信でワイヤレス接続が可能なリーダライタのPaSoRi(パソリ)「RC-S390」。すでに、楽天市場内「楽天Edyオフィシャルショップ」で販売を行っている。また、iOS向けアプリケーションソフトウェアを無償提供しており、主要な電子マネー残高をiPhone、iPad、iPod touchで確認できるという。
また、クラウドを利用した「在宅診療支援システム」を紹介。これは、医療従事者が在宅などの患者宅への訪問時、バイタル、メモ、画像などのデータをクラウド上に安全に保存するシステムとなる。患者の医療データはNFC対応機器を利用して簡単に管理。それらのデータを管理することで、効率的かつ質の高い医療・介護サービスを提供することができるという。
東芝 セミコンダクター&ストレージ社は、ワイヤレス給電、NFC、TransferJetの新アプリケーションとして、デジタルKIOSK端末を展示。NFCで認証や課金を行い、TransferJetでKIOSK端末のコンテンツをスマートフォンにダウンロードして持ち出すことができるという。
NTTドコモは、店舗に来店するだけでポイント「star」が獲得できる来店ポイントシステム「ショッぷらっと」を紹介。これまで渋谷地域を中心に実験が行われてきたが、2013年9月1日から商用サービスとなった。会場では、「ショッぷらっと」を使ったポイントラリーも実施した。
村田製作所は、従来から提供する世界最小のUHF帯ICタグ「マジックストラップ」を紹介。HF帯に対応した製品もあり、グリーンIT推進協議会会長賞を受賞した。