日本のスマホで韓国の電子マネー「モバイルcashbee」を体験

2014年5月14日8:25

日本のスマホで韓国の電子マネー「モバイルcashbee」を体験

日本ではスマートフォンや携帯電話の「おサイフケータイ」機能を使って買い物をするサービスが10年目を迎えた。日本の「おサイフケータイ」のように財布や小銭を持ち歩く必要がなく、韓国のコンビニエンスストア等でも便利に買い物ができるサービスがあることをご存知だろうか? NTTドコモとKDDIは、韓国のeB Card Corporation(イービーカード)が展開しているモバイル電子マネー「Cashbee」のサービスを行っているが、編集部のスタッフも遅ればせながら使ってみた。

NTTドコモとKDDIのスマホで利用可能
大手コンビニやロッテグループなどで支払える

「cashbee」は、韓国では2010年12月より提供が開始され、ロッテグループのデパートやコンビニエンスストア、タクシー、地下鉄、バスなどで利用できる電子マネー。日本では、NTTドコモが2013年12月18日、KDDIは、2014年3月28日から対応している。また、ソフトバンクモバイルでも今後対応する予定となっている。

cashbeeアプリをダウンロードしたスマートフォン
cashbeeアプリをダウンロードしたスマートフォン

cashbee対応のスマートフォンは、「モバイルcashbee」のWebサイトで公開されている。登録料や利用料金は無料となり、対応のスマートフォン利用者は、「モバイルcashbeeアプリ」をインストールするだけで韓国でも便利に利用することが可能となる。編集部のスタッフもアプリをダウンロードしたが、SIMカードが対応していなかったため、「ドコモショップ」で変更してもらった(料金は無料)。

「モバイルcashbeeアプリ」では、チャージ、利用履歴の閲覧、クーポン、交通ガイドといった機能を利用できる。

金額のチャージはVisaおよびMasterCardのクレジットカードを使用するが、10,000ウォンから500,000ウォンまで入金可能となっている。利用者にとって嬉しいのは、日本円での金額の目安が記載されていることだ。筆者は100,000ウォンをチャージした。また、頻繁に韓国を訪れる人等に嬉しいのがクイックチャージ機能だ。あらかじめカード番号を登録しておき、2回目以降はカード裏面の「セキュリティコード」を入力するだけで決済可能となるサービスである。

韓国では金浦国際空港到着後、空港内にあるダンキンドーナツでさっそく利用した。日本同様、買い物の際、店員に「cashbee」での支払いを伝えて、対応の決済端末にスマートフォンをかざすと決済が行われる。その際、アプリを起動する必要はない。

韓国でも街中にコンビニエンスストアは多数あるが、セブン-イレブン、CU、GS25といった店舗でも「モバイルcashbee」は利用できた。また、ロッテグループが発行する電子マネーということもあり、ロッテリア、ロッテスーパー、ロッテマートでも利用可能だ。さらに、「一般タクシー」や「模範タクシー」でも使用できる。また、「モバイルcashbee」では、ロッテ免税店等で使える割引クーポン機能も用意されており、調べておけば買い物がさらにお得になる。

地下鉄やバスでは2014年夏以降順次利用可能に
決済処理は日本よりも若干時間を要す

「モバイルcashbee」の利用イメージ
「モバイルcashbee」の利用イメージ

なお、地下鉄やバスでは現状非対応で、NTTドコモでは2014年夏、KDDIでは2014年秋に発売予定の端末から対応する予定となっている。今回、筆者は地下鉄の利用で「T-Money」を利用したが、「モバイルcashbee」が電車・バスに対応することにより、街中の買い物から観光地の移動まで、一枚のカードで利用できるため、さらに利便性が高まることは間違いない。また、「cashbeeアプリ」では、ソウルの地下鉄の路線図を表示可能な機能があり、移動の電車を調べることができる。

筆者が「モバイルcashbee」を利用した感想として、まず国内同様にコンビニエンスストアなどで利用できるため、小銭などを出す必要がなく快適に利用できることを確認できた。ただ、日本のマネーの場合、楽天Edyの「シャリーン!」やSuicaの「ピッ!」など、決済完了を自身で確認できるが、「cashbee」はそれほど音が大きくなく、店員に言われるまで確認できなかった。これは、以前、国際ブランド提供の非接触決済サービスを海外で利用した際にも感じたことだ。

また、日本で展開されている電子マネーに比べ、若干決済処理までの時間を要する気がした。これは、韓国で利用したクレジットカードの決済のスピードが速かったため、余計に遅いと感じたのかもしれない。韓国のクレジットカード決済はVAN(Value Added Network)事業者による独自のネットワークが構築されており、クレジット決済処理のスピードは日本よりもかなり早い。そのため、「韓国内でも非接触電子マネーによる支払いのメリットを感じていない人もいる」そうだ。

T-Moneyも市中の加盟店で利用可能
国際ブランドの非接触決済端末も徐々に増える

ロッテマーケットではCashbeeのカードやストラップが販売されていた
ロッテマーケットではcashbeeのカードやストラップが販売されていた

なお、韓国の非接触サービスでは、IC乗車券に利用できる「T-Money」もコンビニエンスストアのセブン-イレブン、ミニストップ、GS25、CUや、ロッテワールド、博物館、パーキングなどの街中の加盟店で利用可能だ。

また、コンビニエンスストアのGS25、カフェチェーンのスターバックス、TOM and TOMS、ホームプラスといった店舗で国際ブランドの決済サービスであるMasterCard PayPassやVisa payWaveの利用が行える。

非接触以外のプリペイドサービスとしては、Buy the Way、セブン-イレブン、CUで日本でもおなじみの「POSAカード」が販売されていた。現状、店舗面積の狭い店舗にはカードが設置されていないこともあったが、今後はさらなる普及が期待されている。

なお、今回の渡韓において「paymentnavi」では、「cashbee」をはじめ、韓国の決済やNFCサービスについて主要数社に取材した。後日、取材の内容はサイト内でも紹介する予定だ。

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