2014年5月28日8:00
Tripwireソリューションで実現するリスクベースのセキュリティ強化(下)
IT資産価値の数値化と優先度設定を実現する「 TripwireIP360 」
米国では、ペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」に要求されるセキュリティ・コンプライアンスの遵守のために、Tripwire製品の採用が進んでいます。
これを受けて、日本においても、現在米国主導の法規制に加え、電力、ヘルスケア、J-SOX対応など、日本独自で対応可能な仕組み作りを進めています。
Tripwireでは、2013年3月にnCircle社を買収し、脆弱性管理ツール「 TripwireIP360 」の取り扱いを開始しました。
TripwireIP360 は、デスクトップやモビリティの高い端末などのIT資産全般を見通し、未知の脅威に対応するために守るべきポイントを探ることができるため、セキュリティ・コンプライアンスの遵守レベルを確認することができます。
TripwireIP360 の特長は以下の通りです。
1.社内ネットワークがどのくらいセキュリティ・コンプライアンスを遵守しているかなど、企業の各拠点に存在するIT資産の脆弱性をスキャンし、レポート化。
2.メンテナンスが容易なアプライアンスモデルで、拡張性及びハードウェア装置のメンテナンスが不要。
3.ポートの脆弱性で使われる可能性のあるすべてのアプリケーションのバージョンの脆弱性情報がお客様に配信されるため、検出ミスやネットワークへの影響の最小化が可能。
4.脆弱性診断の専門研究チーム VERT (Vulnerability and Exposure Research Team)が、週単位で未知の脆弱性をいち早く発見し特定する。
5.ネットワークやホストレベルでのIT資産価値の数値をもとにビジネス視点での優先付けをし、企業に対し、何を優先すべきか、という判断基準を提供。(重要なお客様情報が入っているものの数値化が可能)
6.ロジックによってスコアリングすることで、脆弱性を約数十までに絞りこむことができ、さらにリモートから特権に侵入されるなどの攻撃を受けた場合は、インパクトが大きいものをピンポイントで探り出すことが可能。
クラウド型の脆弱性管理サービス「 Tripwire Pure Cloud 」
他社サービスでは、レポートを定期的に抽出して対応するという診断サービスがあります。TripwireIP360 は、ハードウェア・アプライアンスでリアルタイム追跡ができるため、レポートを出す必要が無く、ピンポイントでその時に起こっている問題に即時対応することが可能です。
それが「Focus」技術であり、セキュリティ専門家がネットワーク上のリスクに即座にピンポイントでアクセス/対応するためのクエリベースのインターフェースです。
当社では、ハードウェア込みでの導入はハードルが高いというお客様のために、新しいオプションもご提供しています。それが、クラウド型脆弱性管理ソリューション「Tripwire Pure Cloud 」です。クラウド型のサービスのため、システムの導入の必要がなく、低コストでタイムリーな脆弱性診断が可能です。
お客様と年間のサブスクリプション契約を結び、管理者がWebブラウザからレポートの実行を押すと、スキャンが開始されます。お客様は、定期的に出力されるレポートにより、最新の脆弱性対策を把握でき、また、過去のレポート結果と時系列の状況の推移も参照可能です。
セキュリティ・コンプライアンスの確立には、「改ざん防止」と「将来的に起こりうる未知の脅威に対応する」という両輪が不可欠です。そのためには、エージェントでソフトウェアを導入しつぶさに監視していただくと同時に、それ以外は、ハードウェア・アプライアンスやクラウドのエンジンを使って広く浅く守る、この様な漏れの無い対策により、運用の効率化と継続的なセキュリティの維持を推進することが肝要だと考えています。
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