2014年9月27日9:00
Apple Payの影響は大きい。英国の通信キャリア3社の合弁会社が方向転換することになった。3社とはEE、O2、そしてボーダフォンである。
WEVEはモバイル非接触決済の標準を開発する予定だった。が、3社はそれぞれの思惑が優先し、標準に合意することができなかったようだ。
よって、来年初めに予定していた合弁プロジェクトを解消し、個別にアプリを開発することになった。スマートフォンにアプリを事前ローディングし、ロイヤルティプログラムを搭載する。
EEは2014年夏に独自の非接触決済アプリ「Cash on Tap」をスタート。ボーダフォンも2014年10月に同様のサービスを開始する予定だ。O2の親会社であるテレフォニカはMonitiseと提携し、欧州でNFC非接触決済を推進している。
WEVEは今後、モバイル広告ネットワークやメッセージサービスの販売を継続する。というが、大義を見失った合弁の結末は明らかだ。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。