2014年9月30日19:10
イオンは、訪日外国人旅行客のショッピングの利便性・快適性の向上を目指して、2014年10月から、免税取扱い対応店舗を全国の総合スーパー「イオン」300店舗へ順次拡大するとともに、割引クーポン券の発行や施設案内表示の多言語化など、外国人旅行客向け各種サービスの拡充を図ると発表した。
セールスプロモーションとしては、「ENJOY AEON!」割引企画を「イオン」全店舗に拡大。イオンの店頭に設置している通信機能を搭載した読み取り端末「ハッピーゲート」より入手したレシートを提示してもらうことで、優待を受けられるサービスを10月中旬より順次開始する。
金融サービスとしては、すでにイオングループ約300店舗(約1万6,000台、イオンモール、ビブレフォーラス、専門店含む)のレジが銀聯カードに対応をしており、今後も順次利用台数を拡大するそうだ。
また、イオン銀行ATMでは、海外発行カードで日本円の引き出しができるサービスを全国の「イオン」や主要駅、空港、公共施設などに合計1,000台導入しているが、今後利用できる台数を順次拡大するという。さらに、イオンモール幕張新都心、イオンモール成田にはATM外貨両替機を設置している。アメリカドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン、香港ドル、台湾ドル、タイバーツを円に、円をアメリカドルに換えることが可能だ。
また、海外イオンカード会員が日本のイオン店舗で受けられる優待を提供する。香港の会員は、日本におけるイオンカードの利用でポイントを5倍進呈する(2015年2月20日まで)。また、海外為替手数料(ショッピング手数料)無料で利用できる。
タイの会員は、タイ航空との提携カード(イオンロイヤルオーキッドプラスプラチナカード)の海外でのショッピング利用で1%キャッシュバックが受けられるという。また、海外でのレストラン及びホテルでの利用で5%キャッシュバックするそうだ。
そのほか、インバウンドで地域を活性化させる施策として、イオンは現在「ご当地WAON」を約90種発行している。ご当地WAONを利用して買い物をすると、利用金額の一部(0.1%)が地域振興のための活動に寄付される。
富士山や京都二条城などの日本らしいデザインのご当地WAONをお土産としても利用でき、リピーターには全国各地で利用できる利便性を提供するとともに、チャージを利用してもらうことで、来日の度に行う両替や、紙幣・硬貨を扱う手間が減り、より快適な買い物をすることが可能だ。WAONは、全国のイオングループ店舗をはじめ、提携先などを含め約19万カ所で利用できるという。