2014年11月19日9:00
モバイルバンキングが成功といえるのは、オンラインバンキングのうち少なくとも40%がモバイルによるトランザクションであることだという。
金融サービスプロバイダーのファイサーブ(Fiserv)は、モバイル導入ベンチマーク白書で成功の鍵を3つ挙げた。
ひとつはモバイルバンキングへの投資。消費者は利用明細や残高の照会だけでなく、ユーザーフレンドリーなインタフェイスを求めている。個人間送金や各種通知など、消費者の立場からの開発投資が必要。
二つ目はターゲットマーケティング。モバイルバンキングの稼働率を上げるためには総合的なマーケティング計画が必要。特に若年層を対象に、SNSを通じての拡散も考慮すべし。
三つ目は、スタッフの参画。モバイルバンキング担当者は言うにおよばず、コールセンターや支店スタッフもモバイルバンキングに巻き込むこと。
銀行サービスの評価は、支店の近さやATMの多さではなく、モバイルバンキングで決まる時代に突入した。スマートフォンやタブレットでどれだけ新しい顧客体験を提供できるかにかかっている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。