2015年1月2日9:00
テロリストや反社会的組織の温床であるマネーロンダリングに対する規制は年々強化されている。これは世界的な潮流だ。
米国の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は2014年12月18日、個人に100万ドルの罰金を課した。その個人とは国際送金大手マネーグラムの元不正部門長であり、AMLの責任者。
2003年から2008年までの間、顧客から不正取引の犠牲になったというクレームがありながら、十分な対応をしないばかりか、FinCENなどの査察を意図的に妨害し、不正やマネーロンダリングを助長する環境をつくったというのが理由。
マネーグラムはこの件で罰金を科せられたが、個人も訴訟の対象になったのは極めて異例だ。個人の責任を重くみている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。