2015年1月8日8:001つの口座から現金引出、送金、ギフト、モバイル決済が可能な「PAYTOO」カードレスネットワーク接続を持つATMも開発
フロリダ州のフィート ローダーデールに本社を置くPAYTOOは、利用者が1つの口座から現金の引き出しや送金、ギフトカード、モバイルショッピンングを実現できるモバイル・ウォレット・ソリューションを提供している。現在、18カ国でサービスを展開。また、カードレスATMやマルチ・サービス・キオスクを開発し、カードレスで現金の引き出しが提供できるサービスを提供しているそうだ。PAYTOO CEO Michel Poignant氏は、「ATMにカードレスのネットワーク接続を持つ唯一のモバイル・ウォレットである」と自信を見せている。
単純な支払いに加え、モバイルにより銀行同様の機能も提供
――まずは貴社のビジネスからお聞かせください。
Michel Poignant:メインはeウォレットですが、現在はお客様と小売店を中心に利用されていますが、今後は銀行とのやりとりが少ない手数料で行えるようにしていきたいです。
ギフトカードを購入したり、カートに商品を入れての支払い、プリペイドにお金を入金して課金できるなど、1つのモバイル・ウォレット上で行えます。また、公共料金や電話のトップアップは他社でも行っているシステムですが、PAYTOOで給料の受け取りをしたり、お金を送金して、直接店舗やオンラインショッピングで決済ができます。
――銀行は信頼が担保されていますが、貴社はどのような形でセキュリティを強化されていますか?
Michel Poignant:セキュリティの強化の面ですと、電話の機種を変更した際にアカウントの変更はできません。1つの携帯、1つのパスワードからしかアクセスできません。また、お客様がモバイルを変更した場合は、新たな承認が必要になります。仮にユーザーIDやパスワードを盗まれたとしても、決済ごとに別のピンコードが必要なため、このシステムを導入してから不正は起きていません。例えば、お客様が国外に出た場合は、モニタリングを行っており、セキュリティロックをかけています。
ATMにカードレスのネットワーク接続を持つ唯一のモバイル・ウォレット
――「カードレスATM」の役割についてお聞かせください。
Michel Poignant:銀行でいうATMの役割を果たします。利用者に接続するすべてのサービスは直接ATMネットワークに接続され、完全にカードレスで提供することが可能です。ここから現金を引き出すこともできます。また、利用者はアカウントから友人に100$送りたい場合は、URLをテキストすれば、友人がお金を引き出すこともできます。また、現金を入れることも可能です。
すでに、ガソリンストアやコンビニエンスストア、スーパーマーケット等に設置されています。
すでにアメリカ、中東、アジアに進出していますが、日本はこれからです。
――今後の目標についてお聞かせください?
Michel Poignant:将来的に、金融機関の中でFacebookのような存在になりたいと考えています。世界中の方がこのシステムを当たり前のように使うのが目標です。送金、入金、支払いなど、銀行アカウントとほぼ同じ役割を提供できるため、成長する余地は十分にあると思います。
※取材は2014年11月2~5日まで開催の「Money20/20」にて