2015年2月27日10:01
公益社団法人日本フィランソロピー協会とアメリカン・エキスプレス財団は、全国のNPOの若手職員を対象とした宿泊型研修プログラム「アメリカン・エキスプレス・リーダーシップ・アカデミー2015~NPOの次世代リーダー育成プログラム」を、2015年2月26日から28日の日程で開催している。
3日間の研修カリキュラムは、日本におけるイノベーション研究の第一人者である米倉誠一郎・一橋大学教授によってNPO向けに設計された独自のもので、地域の課題解決や被災地での復興支援で重要な役割を果たす公益セクター(NPOやNGOなど)の組織基盤強化と、地域や活動分野を超えたネットワーキングと協働推進の2つを目的としています。
2009年に開始した同研修は今回が7回目となり、これまでに参加した研修生144名は28都道府県に及び、7回目の研修生48名が加わると、そのネットワークは192名に拡大する予定だ。
今回は、公募および中間支援組織等からの推薦を経て選考された48名の研修生が参加。講義は、リーダーシップ、ソーシャル・マーケティング、ロジカル・シンキング、コミュニケーション・スキルなど、組織運営で欠かせない実践スキルを学ぶカリキュラムとなっている。また、フィールドワークでは、新宿駅と池袋駅にて、ホームレス自立支援の雑誌『ビッグイシュー』の販売体験を行う。
さらに、8つのグループに分かれて、「社会的課題解決のためのクラウド・ファンディング・プロジェクトを作成せよ」という課題に取り組んでいる。最終日には、審査員および過去の研修生の前で各グループが発表プレゼンテーションを行い、一番多くの共感を集めたプロジェクトに優秀賞が贈られる予定だ。
初日には、グループワークのナビゲーターを務める「共感を呼ぶプロジェクトの作り方」と題して、電通 ソーシャル・デザイン・エンジン クリエーティブディレクター/コピーライター 並河進氏が講演。同氏は、課題プレゼンテーションの審査員にもなっている。