2013年3月6日8:00
公益社団法人日本フィランソロピー協会とアメリカン・エキスプレス財団は、全国のNPOの若手職員を対象とした宿泊型研修プログラム「アメリカン・エキスプレス・リーダーシップ・アカデミー2013~NPOの次世代リーダー育成プログラム」を2013年2月28日~3月2日まで開催した。
同アカデミーのカリキュラムは、日本におけるイノベーション研究の第一人者である米倉誠一郎・一橋大学教授によって、NPO 向けに設計された独自のもので、米倉教授も3日間泊まり込みで指導を行った。
2日目には、ゲストスピーカーとして東日本大震災被災地にある障がい者施設を応援するプロジェクトの仕掛け人であるインサイト 代表取締役 関原 深(せきはら ふかし)氏が講演。インサイトでは、障害者雇用・障害者福祉のマーケティング・経営、社会課題を解決する「ソーシャル・ビジネス」の支援やCSRに関する調査・コンサルティングを実施している。関原氏は、障碍者福祉参入の経緯、被災地の障害者支援「ミンナDEカオウヤプロジェクト」の概要や協力例、最近の取り組みについて説明した。
また、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc. 個人事業部門 シニア・アドバイザー 山中秀樹氏が「バナナの売り方・カードの売り方」と題した講演した。さらに、特定非営利活動法人ビッグイシュー基金の協力のもと、新宿駅周辺で「ビッグイシュー」販売を実際に行ったそうだ。
最終日には卒業生から選ばれた4人がファシリテーター役となり、振り返りセッションを進行した。
今回は5期生となり、日本各地の国内非営利組織の次世代リーダー(若手職員)24人が参加した。「アメリカン・エキスプレス・リーダーシップ・アカデミー」は、今回の参加者を加えると研修生は延べ 100人を超え、全国に広がる新たな NPO 次世代リーダー・ネットワークとなっている。