2015年4月1日19:51
NECは、2015年4月1日からサービスがスタートした、熊本県内の公共交通機関や商業施設で利用できる「熊本地域振興ICカード(愛称:くまモンのIC CARD)」のシステムを構築したと発表した。
熊本地域振興ICカードは、熊本県内の公共交通機関で利用できる交通乗車券機能に加え、商業施設で利用できる電子マネー機能を有している。独自仕様の地域ICカードの発行により、地域主体でのサービスを展開可能としている。
具体的には、熊本県内の交通事業者5社(九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス)の路線バス・鉄道、および一部の高速バスで利用可能な交通乗車券として利用できる。また、熊本県内の商店街や商業施設の加盟店において、代金の支払い時に電子マネーとしても利用可能だ。
NECはこれまで、全国で相互利用可能な大規模IC乗車券システムや、地域独自のIC乗車券システムを多数構築している。今回のシステムは、ポイントサービスシステムで多数の提供実績を有するトリニティと共同で構築。なお、同ICカード事業は、肥銀コンピュータサービスが運営している。
また今後、同ICカードについて、熊本市電への対応や、福祉乗車券機能の搭載を予定している。さらに、全国で相互利用可能な交通系ICカードの県内交通機関での利用を可能とし、観光客など県外からの来訪者の利便性も向上すると見込んでいる。