2015年5月11日17:43
リクルートライフスタイルは、同社が運営するグルメ・クーポン情報サイト「ホットペッパー グルメ」は日本の飲食店情報サイトで初めて、3億人以上の会員を持つ中国の決済アプリ「Alipay」と連携し、中国からの訪日観光客向けに東京・大阪・京都の飲食店情報を提供開始したと発表した。まずは試験的に3つのエリアにおいて、日本食のなかでも人気のある寿司・ラーメン・天ぷらなどを扱う72店舗の情報を提供するという。
中国からの訪日客数は2011年からの2014年の3年間で約104万人から約240万人と2倍以上に増加している(JNTO調べ)。一方、来日外国人の観光目的の第一位が「日本食を楽しむ」という調査結果があるなかで、「食べたい日本食はあるがお店を探せない」「メニューが読めない」「いくらかかるのかわからない」という課題があったという。
すでに中国を中心に3億人以上の会員を持つ「Alipay」上で日本の人気のエリア・ジャンルの飲食店情報を提供することで、訪日前でも日本の飲食店情報を調べることができるようになる。また、掲載するメニューやクーポンにも日本語・中国語を併記することで、メニューやクーポンを見せるだけで観光客、店員の双方が内容を理解することができ、中国人訪日観光客がスムーズに日本食を利用することができるという。
Alipayは、2004年にアリババグループにより設立された中国最大のオンライン決済プラットフォームとなる。2012年12月にはユーザー数は8億人を超え、2012年11月11日には24時間の取扱件数1億580万件という記録を達成している。モバイルアプリ「Alipay」にはウォレット機能があり、オンライン決済やオフラインでのショッピングの決済に加え、預金の出し入れや電子送金を行うことが可能だ。