2015年6月24日12:29
デジタルガレージ(DG)子会社のイーコンテクストは、ビットコイン事業を推進するシンガポールのQUOINE Pte. Ltd.(コイン)と提携し、同社の決済サービス「イーコンテクスト決済」にて「ビットコイン決済」の提供を開始すると発表した。コインは、アジア有数のビットコイン取引所を運営しており、日本でも信用取引(最大25倍)や他通貨取引、アルゴリズム取引などを提供しているという(日本での月間取引高は6億円強:2015年4月時点)。
今回の提携に基づくサービス提供の第一弾として、DGが主催し2015年7月6日~7日に開催するカンファレンス『THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2015 TOKYO』のチケット購入方法の一つとして、Peatix Inc.が提供するイベント管理、チケット販売サービス「Peatix」にビットコイン決済を導入した。
「イーコンテクスト決済」サービスは、クレジットカード、コンビニ・銀行、電子マネー、通信キャリア課金、ポイント決済など、ECに必要な決済を一括導入可能なマルチペイメントサービスとなる。EC事業者はイーコンテクストが提供する専用の支払い方法選択画面を利用することで開発工数や費用をかけずに決済サービスを導入できる。コインとの今回の提携により、「イーコンテクスト決済」サービスを利用するEC事業者は、同社との既存契約のみで、ビットコイン決済を導入することが可能だ。また、ビットコイン決済で収納した代金も、その他の預り金と合わせて一括管理が行える。
なお、ビットコインとはデジタル仮想通貨の一種となり、中央銀行のような特定の発行主体を介さず、オープンソースかつPeer to Peer方式で運営されていること、そのため低い手数料で取引できること、また、暗号化技術を利用したデジタル認証により取引の改ざんができない決済プラットフォームであることが特徴だ
現在、ビットコインの発行総額は 約1400万BTC(約4,200億円)と昨年比約110%の成長、ビットコインの管理・取引に利用するビットコインウォレット数も2014年末の約800万から2015年末には約1,200万に到達すると予測されている。米国では既にMicrosoft、Expedia、Dell、PayPal、Square、Virgin、TIME等の大手企業がビットコインを決済手段として採用しているほか、楽天も米国、オーストラリア、ドイツでのビットコイン決済の展開開始を発表している。