2015年9月16日16:31
ジェムアルト(Gemalto)は、2015年上半期における「Breach Level Index(BLI)」の結果を発表した。それによると、世界で888件のデータ漏えい事件が発生し、2億4,600万件のデータが漏えいしたことが明らかになったという。
2014年上半期と比較して、データ漏えい事件数は10%増加し、漏えいしたデータ数は41%減少した。漏えいしたデータ数が減少したのはおそらく、小売業界における大規模な情報漏えい事件が少なかったことが要因だとしている。
また、漏えいしたデータ数は減少したにもかかわらず、大規模な情報漏えい事件においては、以前と変わらず大量の個人情報やIDを漏えいしてしまっている事件が発生している。2015年上半期最大のデータ漏えいは、Breach Level Indexで最も高い深刻度のスコア10と分類された、Anthem Insuranceへの個人情報を狙った攻撃で、この結果7,880万件のデータが流出した。これは 2015 年上半期に盗難にあった全データ数の約3分の1(32%)を占めている。
そのほか、同調査の対象期間に起こった漏えい事件には、米国連邦人事管理局(U.S. Office of Personnel Management)における2,100万件のデータ漏えい(BLI: 9.7)、トルコの General Directorate of Population and Citizenship Affairsでの5,000万件のデータ漏えい(BLI: 9.3)、ロシアのTopfaceにおける2,000万件のデータ漏えい(BLI: 9.2)が含まれている。実際、トップ10のデータ漏えい事件で、全漏えいデータ数の81.4%を占めているという。