2016年4月1日9:39
ソフトバンクとTFペイメントサービスは、2016年4月1日から、福岡市営渡船の待合所全7カ所の窓口で交通系ICカードの電子マネー決済が可能となる仕組みの提供を開始したと発表した。高齢者や障がい者などへの割引チケット販売、および一般のチケット販売窓口で利用可能だ。
交通系ICカードの電子マネーによる決済システムは、利用コストが高額であるため、これまでは券売機をはじめとする一般向けの電子マネー決済サービスのみに適用されてきたという。今回、ソフトバンクとTFペイメントサービスは、タブレットとSoftBank 4G LTEの高速データ通信ネットワークを利用した電子マネー決済ソリューション「シンカクラウド」を福岡市営渡船の窓口全7カ所に納入し、交通系ICカードでの電子マネー決済が可能になった。
このうち、博多旅客待合所・玄海島待合所・西戸崎待合所・志賀島待合所では、高齢者や障がい者とその介助者を対象とした割引切符購入の際、「はやかけん」をはじめとする交通系ICカードが利用できる。
また、姪浜旅客待合所・能古島待合所・小呂島待合所では、券売機の混雑解消を目的として電子マネー決済ソリューションを導入し、一般の乗船券を購入する際にも交通系ICカードを利用できるようになった。
離島を含む地域を対象とした交通系ICカードの電子マネー決済サービス提供は、全国初の試みとなるという。また、今回電子マネー決済機として導入するTFペイメントサービスの「TC63CUT021」は、NFC技術に準拠しているため、住民基本台帳カードや個人番号カード(マイナンバーカード)にも対応可能だ。