2016年4月26日22:43
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、2016年4月26日付で投資専門子会社のふくおかテクノロジーパートナーズ(FTP)を通じて、「iBankマーケティング株式会社」が実施する第三者割当増資を引き受け、iBank社と共同して、金融サービスプラットフォーム『iBank』の立ち上げを行ったと発表した。
FFGでは、スマートフォンの急速な普及や、情報通信技術の劇的な進化に伴うライフスタイルの変化に対応するため、「お客さま起点」から始まるサービスイノベーションの創出に向けた検討を行ってきた。今回、立ち上げを行う金融サービスプラットフォーム『iBank』は、スマホ/モバイルファースト時代に即した新しい顧客体験・価値を提供することを目的に、金融と非金融、日常と非日常をシームレスにつなぐマネーサービスとして、iBank社と共同で事業展開を行うものとなる。
『iBank』では、銀行ならではの金融機能(決済・貯蓄等)に加え、ライフスタイル/ライフイベントに隣接する非金融サービスの領域もカバーするサービスブランドとして、さまざまなプロダクトを提供していくそうだ。
具体的は、① 残高照会・収支管理機能(口座入出金・カード利用明細の取込・表示)、②ちょこっと預金/目的預金(貯蓄口座開設・余資貯蓄機能・目的別の貯蓄管理機能)、③カード決済情報と連動したクーポン提供、ポイントサービス(付与・交換)、④ライフスタイル/ライフイベントに係る情報コンテンツ配信――となる。
今回の子会社化の理由として、『iBank』で目指すサービスコンセプトの実現には、金融サービスとともに生活に密着した非金融サービスの提供や、業界の垣根を越えた異業種とのアライアンス、オープンイノベーションといった既存の銀行の枠組みに捉われない取組みを加速させていく必要がある。
今回、先に設立したFFG傘下の投資専門子会社であるFTPからの出資を通じて子会社化するiBank社は、情報通信サービス業に属する事業を主たる業として営むフィンテック関連企業となるそうだ。
iBank社が実施する第三者割当増資を、FFGの投資専門子会社であるFTPが全額引き受けることで、iBank社はFFGの連結子会社となる。
また、富士通との資本業務提携の検討を開始。『iBank』では、さまざまな業界・業種の事業パートナー(異業種)との連携によるエコシステム型のビジネスモデルを構築・展開することで、個人の利用者には、金融と非金融が融合した新しい体験を、法人企業には、これまでにないマーケティングの機会を提供することを目指す。
FFGおよびiBank社では、外部企業が有する優れたサービスや技術を積極的に取り入れることを目的に、地域経済におけるエコシステム型のビジネスモデル展開に賛同・共感頂ける事業パートナーとの連携を進めていく方針だ。