2016年5月16日9:00
創業はやすし、守成はかたし。決済関連のスタートアップはどこの国が多く、その生存率はどうなっているのだろうか。Emerging Payments Associationが113の起業を調査した。
対象国は米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン。期間は2010年から2015年である。
スタートアップが多いのは米国と英国。この2国で90%を占める。2010年英国のスタートアップ比率は13%。米国は58%だった。
2015年になると、英国は28%と約2倍に増加、米国は微増で61%だった。2015年に英国のフィンテック数は800社で、予備軍は2,000社にもなる。
生存率はどうか。米国で2010年に創業したフィンテックの43%が店じまいや買収によって消滅していた。それだけ厳しい競争が繰り広げられているということ。
いっぽう英国では、2010年創業のフィンテックで脱落したところは1社もなかった。生存率は100%である。