2016年5月30日19:47
日本図書普及は、凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーが共同で提供・運営する「サーバ管理型プリペイドASPサービス」を活用し、2016年6月より「図書カードNEXT」を加盟書店で発行開始すると発表した。
全国共通図書券は55年運営され、プリペイドカード式の図書カードに変更された後も、全国約9,500店の加盟書店で利用可能。今回、磁気カードの図書カードと異なり、カードの残高がデータセンターで運用されているサーバで管理する方式「図書カードNEXT」を発行することとなった。「図書カードNEXT」の図柄は全て新しいものを用意し、初年度4,000万枚の発行を計画している。
「図書カードNEXT」は、カード裏面に印字されたQRコードを書店設置の専用端末で読み取り、リアルタイムで残高の減算を行う。書店に設置される新型の読み取り機は「図書カードNEXT」と従来の図書カードが読取り可能なハイブリッド型で、インターネットもしくは電話回線でデータセンターで運用されているサーバと接続する。QRコードには複製を防止する特殊加工が施されており、専用の読み取り機のみで読み取りが可能だ。
また、「図書カードNEXT」は、カード裏面のID番号、PIN番号を専用サイトに入力することで、利用者自身がカード残額と利用履歴を照会することができる。そのほか、これまでの図書カードと同様、オリジナルカードを製作できる。
今回、図書普及が凸版印刷と富士通エフ・アイ・ピーをパートナーとして選んだ理由は、全国の書店で利用される決済インフラとして、「図書カードNEXT」に必要とされるセキュリティやシステムの信頼性を高いレベルで提供することが可能なこと、豊富なプリペイドカードサービスの提供実績により、導入計画から運用設計、機器開発、カード製造、プロモーションまで、関連業務の全てに精通しており、そのノウハウを活用することで、利用者に安心して利用してもらえるサービスの提供が可能なこととなるそうだ。