2016年9月27日9:00
ケニアの電子決済といえばM-Pesa。モバイルの送金決済だ。今やケニアGDPの42%を占めるまでになった。
M-Pesaはサファリコムが運営するプライベートネットワークで資金のやり取りがおこなわれている。そこに殴り込みをかけようと立ち上がったのが国際ブランドネットワークのVisaだ。
投入するのはmVisa(エムビザ)。M-Pesa(エムペサ)と発音がそっくりだ。M-Pesaは個人間送金が主流なのに対し、mVisaはコマースでの決済を核に据えている。
利用者はまず銀行が提供するアプリケーションをモバイルにダウンロードする。つまり銀行口座保有者だけが使える。
ショップでの利用は、店頭のポップに表示されたQRコードをモバイルでスキャンするか、USSDコード(テキストメッセージ番号)を入力することによって支払える。金額は利用者が入力する。
Visaは利用者の銀行口座から利用分を引き落とし、マーチャント口座へ送金する。銀行口座客しか使えないので、ちょっとハードルが高いように思えるが、ケニアは経済成長によって中流階級が増えている。mVisaはM-Pesaにどこまで追いつけるだろうか。