2016年11月29日11:24
TIプランニング ペイメントナビ編集部は、2016年11月21日に東京都中央区の中小企業会館において、「不正使用対策・PCI DSSセキュリティセミナー」を開催した。
カード決済は、利便性と同時に厳格な“セキュリティ”が求められる。近年では、さまざまなEC加盟店からのクレジットカードの漏洩事件が継続して起こっており、減少する気配はない。また、カード番号を保存していない加盟店からもカード情報が漏洩している。経済産業省/日本クレジット協会が2016年2月に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」では、EC加盟店でも2018年3月末までにカード情報非保持化もしくはPCIDSS準拠が求められる。
また、カードを提示しない非対面でのCNP(CardNotPresent)の不正が目立っており、クレジットカードが第三者に不正利用される被害も顕在化している。その対策として、不正なカード決済を未然に防ぐフラウドツール(不正検知システム)にも注目が集まっている。さらに、対面ではEMV ICカード化の進展、非対面では本人認証の強化の対策もさらに進むだろう。
そこで、TIプランニング ペイメントナビ編集部では、無料でさまざまなセキュリティ対策を知ることができる「不正使用対策・PCI DSSセキュリティセミナー」を企画し、開催した。
今回のセミナーでは、基調講演としてユーシーカード株式会社とコイニー株式会社が登壇。また、ファイナルゲストセッションでは、株式会社トランザクション・メディア・ネットワークスと日本航空株式会社が講演した。ゲストセッションでは、加盟店、サービスプロバイダ、決済端末ベンダーに絞って申し込みを行った。
スポンサーセッションでは、第一会場でマクニカネットワークス株式会社/Gemalto、GMOペイメントゲートウェイ株式会社、大日本印刷株式会社、 キヤノンITソリューションズ株式会社/Vormetric, Inc.、 株式会社NTTデータ、株式会社スクデット、第二会場で三和コムテック株式会社、HAZS株式会社、株式会社リンク、株式会社エクシード、スレットメトリックス合同会社、アララ株式会社が協賛した。第一会場は130名、第二会場は60名の定員となったがほとんどの講演で満席もしくはそれに近い参加者が申し込みを行った。また、講演によっては、ベンダーの募集をせずに満席となった。
ペイメントナビ編集部では、今後もカードセキュリティに関連したセミナーを積極的に開催する予定だ。
■講演プログラム
10時10分~10時50分 |
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■基調講演1 |
ユーシーカード株式会社 営業企画部 担当部長 羽鳥 正勝氏 |
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2016年2月のクレジット取引セキュリティ対策協議会の実行計画における「クレジットカード情報保護」「クレジットカード偽造防止対策」「ECにおける不正使用対策」に関しての当社の取組みや、加盟店様へのご案内状況等カード会社における取組みについてご紹介します。 |
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10時10分~10時50分 |
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■基調講演2(事例) |
コイニー株式会社 事業開発マネージャー 勝谷 文彦氏 |
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コイニーでは、スマートフォンを活用して、誰でもかんたんに決済サービスを利用できる「Coiney(コイニー)」を提供しています。弊社では、決済のインフラ環境を「Amazon Web Services(AWS)」上で構築し、約3カ月という短期間でPCI DSSに完全準拠を果たしました。また、2015年秋より ICカード対応端末「Coineyターミナル」をリリースするなど、安心・安全な決済サービスの提供に力を入れています。本セミナーでは、PCI DSS準拠とセキュアな決済サービスに向けた取り組みについて紹介させていただきます。 |
11時5分~11時45分 |
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■第一会場 |
マクニカネットワークス株式会社 日本セーフネット株式会社 |
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PCI DSSに準拠するための各種ソリューションが、 |
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11時5分~11時45分 |
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■第二会場 |
三和コムテック株式会社 SCT SECURE事業部 シニアマネージャー 岡山 大氏 |
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PCIDSSへの準拠を適切にすすめるには、真っ先に正しく現状を把握しなければなりません。弊社では長年に渡るASV診断をはじめとし、煩雑な各種診断要件をワンストップで対応するPCIDSS準拠診断サービスを事例を交えてご紹介します。 |
13時~13時40分 |
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■第一会場 |
GMOペイメントゲートウェイ株式会社 イノベーションパートナーズ本部戦略事業統括部 イノベーション戦略室 財津 拓郎氏 |
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2016年2月に日本クレジット協会(JCA)から公表された実行計画への対応としてEC事業者に求められる対応策の1つがクレジットカード番号の非保持化です。非保持化の内容と具体的な解決方法について事例を交えてご案内いたします。 |
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13時~13時40分 |
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■第二会場 |
通販リスクマネジメント研究所(HAZS株式会社)代表取締役 東 弘樹氏 |
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ネットショップの債権管理コンサルとして、EC事業者の現場で起こる不正の実態とその検知について、研究内容とソリューションを案内いたします。 |
13時55分~14時35分 |
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■第一会場 |
大日本印刷株式会社 情報イノベーション事業部 情報イノベーション事業部 |
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PCI経験が豊富な弊社内部監査人(ISA)の視点で、監査を受ける際の実践的対応ポイントをご説明いたします。併せて、2018年3月迄に準拠を目指す企業の、期間短縮とコスト削減に繋がるDNPのPCI DSS準拠支援コンサルティングや各種ソリューションをご紹介いたします。 |
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13時55分~14時35分 |
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■第二会場 |
株式会社リンク セキュリティプラットフォーム事業部 事業部長 滝村享嗣氏 |
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2016年2月に発行された実行計画に基づき期限付きでPCI DSS準拠またはカード情報非保持化が求められています。 |
14時50分~15時30分 |
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■第一会場 |
キヤノンITソリューションズ株式会社 基盤・セキュリティソリューション事業本部 基盤セキュリティ企画センター 基盤セキュリティ技術開発部 太田高明氏 |
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トークナイゼーションの実装方法や使用する鍵に対する注意点、システム構成例について解説致します。 |
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14時50分~15時30分 |
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■第二会場 |
株式会社エクシード 新規ビジネス開発グループ |
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今やクラウドファーストの流れはPCI DSS準拠システムにも及んでいます。 |
15時45分~16時25分 |
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■第一会場 |
株式会社NTTデータ ITサービス・ペイメント事業本部 カード&ペイメント事業部 ビジネス企画統括部ビジネス企画担当 主任 山田浩史氏 |
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売上拡大と相反すると思われがちなセキュリティ対策こそ、実はいま取り組むべき施策です。 |
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15時45分~16時25分 |
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■第二会場 |
スレットメトリックス合同会社 シニアセールスマネージャー 南秀行氏 |
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インターネットビジネスのグローバル化が進み、非対面取引(CNP)は、従来通りの対策では防御が難しくなっております。不正対策のために国外カードの利用を不可にしたり国外からの購買を停止することは、善良な顧客さえも利用不可能にしてしまい、ビジネスのグローバル展開の障壁となります。 |
16時40分~17時20分 |
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■第一会場 |
株式会社スクデット 代表取締役 細江啓太氏 |
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日々、決済不正と闘っている弊社が、EC加盟店様にその犯人像と手口、今すぐ簡単にできる対策を公開します。 |
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16時40分~17時20分 |
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■第二会場 |
アララ株式会社 データセキュリティ事業部 プロダクトアライアンス マネージャー 小林 江里子氏 |
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PCI DSS準拠に向けた対策として、カード番号保有状況の把握は重要な要素の1つです。本セミナーでは、PCやファイルサーバ内のカード番号有無がわかる簡単な監査方法をご案内します。P-Pointer(ピーポインター)製品は、PCやファイルサーバ内のファイルを高速検索し、クレジットカード番号など個人情報を含むファイルの洗い出しを行います。導入実績No.1のP-Pointerを使えば、個人情報の所在を確認し、ルール通り運用されているか、意図しない場所にクレジットカード情報が存在していないかを目視に頼らず検索できるため、確実かつ検索工数の低減にも有用です。 |
17時35分~18時15分 |
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■ファイナルゲストセッション1(事例) |
トランザクション・メディア・ネットワークス 代表取締役社長 大高敦氏 |
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トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、「TMN シンクライアント決済サービス」において、ペイメントカード業界における国際的なセキュリティ基準「PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)ver.3.2」に準拠しました。電子マネー導入加盟店および電子マネーによる支払件数や決済金額は年々拡大を続けており、今後も成長が見込まれる市場であることから、電子マネーの社会インフラとしての重要性を鑑み、電子マネーについてもクレジットカードと同等のセキュリティレベルを確保すべきと考え、PCI DSS の準拠認定取得に向けて取り組んでいます。今回は、TMNのPCI DSS準拠の取り組みについて紹介します。 |
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17時35分~18時15分 |
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■ファイナルゲストセッション2(事例) |
日本航空 Web販売部 Web・コールセンター企画グループ 田島朝一氏 |
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2011年頃から急増した国際線航空券のオンライン決済における不正を1/10以下に減少させた不正対策をご紹介いたします。
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