2016年12月12日16:07
ビザ(Visa)は、このほど電子決済取引の決済認証サービスを提供するカーディナル・コマースの買収で合意したと発表した。
今回の戦略的な買収により、オンライン取引の安全性が向上し、不正が減り、現在最も急速に成長している商取引分野であるデジタルコマースがサポートされる。加盟店、アクワイアラ、カード発行会社が適正な取引と不正な取引とを的確に識別できるように手助けすることにより、Visaは従来以上にデジタル決済に対する消費者の信頼を高め、加盟の事業の成長に貢献し、商取引における革新を加速させることが可能になる。
すでにVisaは、サイバーソースの加盟店およびアクワイアラ用イネーブルメント・プラットフォームを通じて加盟店とアクワイアラにカーディナルのサービスを提供している。さらにVisaは、グローバルな取引関係と拠点を生かしてカーディナルの商品・サービスの国際展開を推進している。今後18カ月間にVisaはトークン化処理をVisa Checkout(ビザ・チェックアウト)に統合する予定で、カーディナルが加わることで本人賞サービス「3-Dセキュア」の一段と円滑な統合とこうした新たな不正対策ソリューションの加盟店への提供が実現するそうだ。
Visaの完全保有子会社として、カーディナルは今後もこれまで通り業務を継続し、同社のすべてのクライアントにサービスを提供していく。また、同社の認証プラットフォームは引き続き業界内の多岐にわたる決済ブランドやパートナーをサポートする。