2016年12月13日19:19
スターバックスコーヒーカンパニーと、中国のテンセント・ホールディングス・リミテッドはこのほど、新しいソーシャルギフトサービスを共同で立ち上げる戦略的提携を発表した。同提携により、2017年初めに中国のモバイル・ソーシャル・コミュニケーション・サービス大手のウィーチャット(WeChat)を使ったサービスを開始する。
今回の提携により、スターバックスは、中国でギフトとWeChatを使ったデジタル決済を組み合わせたサービスを提供する最初の小売ブランドとなる。世界で月間8億4,600万人(2016年第3四半期)に上るアクティブ・ユーザーを活用する新サービスは、中国の消費者が手軽にスターバックス・ギフトを友人や大切な人に贈ることを可能にするそうだ。また、中国本土にある約2,500店のスターバックスの利用者は、ウィーチャット・ペイ(微信支付)を商品の購入に使えるようになる。
スターバックスとWeChatが共同で構築したソーシャルギフトサービスは、家族や友人の間で日常的に思いやりと感謝を行動で示す習慣を促すという。利用者はスターバックスブランドのギフトと商品から選ぶことができ、メッセージも付けられる。ギフトを受け取った人はWeChatアカウントにギフトとメッセージを保存して中国のスターバックス店舗でドリンクなどに交換できる。
またスターバックスは提携の一部として、小売店舗での商品購入にWeChat Payを利用できるようにする。WeChat Payは、中国で広く普及しており、3億人以上の利用者が銀行カードをWeChat、もしくはテンセントを代表するもう1つのサービスのQQとリンクさせている。
なお、スターバックスでは、2016年はじめに中国でモバイル決済システムを開始。マイ・スターバックス・リワード(MSR)会員は、自分のモバイル機器にインストールしたプリペイドのスターバックス・ギフトカードを使い、商品購入の支払いを行うことができるようになった。