2017年7月10日20:43
オンライン決済サービスを提供するStripeは、「Alipay」と「WeChat Pay」との新しいグローバルパートナーシップを発表した。2017年7月10日から世界中のStripeユーザーは、Alipayのワンタイム決済および定期決済、WeChat Payは招待制ベータ版でのサポートも利用可能となる。
同パートナーシップにより、一定の基準を満たしている企業は、追加の開発作業や長期にわたる審査承認プロセスなしに、ダッシュボードからAlipayとWeChat Payの両方を有効にできる。さらに、Alipayインテグレーションは、ワンタイム決済と定期決済の両方に対応し、SaaSおよびサブスクリプションモデルなどのサービス形態でのAlipay決済の取り扱いを可能にするという。
また、日本のStripe導入企業は中国の消費者を多く受け入れることができるようになる。日本企業は、訪日外国人の一時的なインバウンド需要の取り込みに加え、帰国後のリピート購入比率の上昇にもつなげられるそうだ。
Stripeは、同パートナーシップの発表に続き、香港で正式にローンチした。これにより、香港のローカル企業(日本企業の香港支社を含む)はStripeを利用できるようになる。
なお、中国のモバイルでの取引は中国の電子商取引の71%を占め、2016年だけで3,760億ドルの売上を記録した。AlipayとWeChat Payは、市場シェアの92%と10億人以上のユーザー数を抱えている。