2018年2月5日8:41
スイスのPrintcolor(プリントカラー)は、約85年にわたり、スクリーン印刷、パッド印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの用途向けに印刷インキを開発および製造を行ってきた。同社ではカード業界に向けて、サービスを提供している。
カード印刷用の高い技術のノウハウを持つ
Printcolorは、インクの製造会社で、銀行のクレジットカードやIDカード向けにスクリーン印刷インクを提供している。高品質であるスイスのテクノロジが売りとなる。
カードは毎日のように使用するため、摩耗やこすりに耐えなければいけないが、PVCと、カーボンのポリカーボネイトで作られたカードシステムを製造。ラミネート可能なオフセット印刷スクリーン印刷インキを提供している。フレキシブルな添付が強みとなり、優れた剥離強度および高い加工性を有しているそうだ。カードは何層にもなっており、内側に色が入っており、中にインレイを入れて、圧縮する。ポリカーボネイトは80度、PVCは140~150度の熱で圧縮するそうだ。
Printcolor keyAccount Manager Alexis Forlen氏は、「カード向けのインクの製造会社は、他にもプレイヤーは存在しますが、抵抗力のある、高い技術のノウハウを持っています。弊社は85年も続いている会社でノウハウがあり、現場での経験も長いです。カード用の印刷インクの分野は、セキュリティや偽造対策は専門性が求められます」と説明する。
今後は中国市場のさらなる伸びに期待
カード用では、紫外線硬化スクリーン印刷インキ「スペクトルカードUV」、溶剤系スクリーン印刷インキ「スペクトラカードSB」、ペイメントカード用の用の赤外線吸収スクリーン印刷インキ「スペクトラカードIRB」を提供している。
すでに同社の印刷インキは、ドイツ、フランス、オーストラリア、中国などに提供している。また、日本でも提供した実績がある。同社は約120名の規模だが、香港と中国・深圳に支店を有している。今後は中国市場でのさらなる伸びに期待している。
※取材は2017年11月28日~11月30日までフランス・カンヌで開催された「TRUSTECH(トラステック)2017」において。