2018年5月24日20:18
EC事業者・金融機関等へ不正検知サービスを提供するかっこは、三井住友海上火災保険と保険契約を結び、EC事業者向け不正検知サービス「OPLUX」(オープラックス)に年間 600万円までの補償機能を追加した新サービス「O-PLUX あんしん パック」を2018年5月24日より提供すると発表した。
かっこでは、「O-PLUX」を始めとする不正検知サービスを1万以上のサイトに提供してきた。利用加盟店全体で共有しているネガティブ情報を始めとするデータベースマッチングや、ビッグデータ解析による属性・行動分析による検知で、不正注文による損失を未然に防止しているという。
また、かっこと保険契約を結ぶ三井住友海上は、決済代行会社に対しチャージバック補償を展開している実績がある。「O-PLUX あんしんパック」サービス開始により、不正対策が義務化される改正割賦販売法への対応も実現するそうだ。
なお、日本トイザらスでは、不正カード利用による被害を事業者が負担する「チャージバック」は、予期しないタイミングで損失が発生することになるため、財務的にコントロールするのが難しいリスクだったという。今回の新サービスでは、不正検知の高度化に取り組みながらも万が一発生したチャージバックの損害に対して保険でカバーされることになり、不正対策や事後処理に費やしていた労力を利用者のために注げるようになると考えているとした。データサイエンスを駆使した不正検知のサービスと保険会社による協業で実現させた「O-PLUX あんしんパック」は、EC事業者のリスクをコントロールしながら、健全な成長を後押ししてくれる解決策になるのではないかと期待している。