2014年6月9日15:11
スマートリンクネットワークは、2014年5月29日、インフォキュービックジャパン、エスアンドティーパートナーズ、トランス・アジア、ブリックス、オットージャパンと共同で、【海外ECのプロ6社が大集結】海外EC進出セミナー 「海外ECの全てが分かる」を開催した。スマートリンクネットワークの講演では、「失敗しない外貨決済選びとは?」について、営業部門長付担当部長 碓井 康氏が講演し、同社の外貨決済サービスについて紹介した。
従来、国内企業が海外向けに商品を販売する際は日本円で決済するが、カード発行国の為替変動や国際ブランドの換算日のレート等のため、利用者への請求金額は、請求書を確認するまで分からないという不安がある。その点、外貨決済を利用すれば、海外の利用者は為替の変動などを気にすることなく、現地通貨の表示された金額でネットショッピングを行うことが可能だ。これにより、利用者の購買意欲をさらに高める決済手段となるそうだ。
外貨決済にはMCP(マルチ・カレンシー・プライシング)とDCC(ダイナミック・ カレンシー・コンバージョン)の2種類がある。MCPは、事業者が外貨通貨の販売額を定めることができる方法となり、日本円と外貨に対応する。一方、DCCの場合、事業者は外国通貨の管理は不要で、販売時に為替手数料、マークアップ手数料を自動で計算し、日本の請求額と外貨の料金を並列して表示することで、ユーザーにどちらか選択してもらう方法である。スマートリンクネットワークによると、デジタルコンテンツやEC物販サイトはMCPが適しており、宿泊や旅行はDCCが適しているそうだ。
スマートリンクネットワークでは、MCPの外貨決済サービスを提供している。外貨決済は約150種類に対応。日本円は、Visa、MasterCard、JCB、American Express、Dinersに対応。外貨はVisaとMasterCardのみだが、「JCB、AmericanExpress、銀聯は準備中」(碓井氏)となっている。また、支払い回数は1回払いで、都度オーソリに対応している(バッチオーソリは検討中)。さらに、包括加盟店契約により、契約に関しても一本化でき、振込は円に転換して一括して振込可能だ。さらに、スマートリンクネットワークがカード会員情報を保持することもできるという。
なお、料金体系については、個別対応となっており、取り扱う商材や加盟店の規模等により決定される。
冒頭あいさつしたスマートリンクネットワーク 営業部 部長 齊藤直氏は、「ここ数年、越境ECというキーワードが注目されるようになりましたが、日本国内のECに比べると、まだまだ情報やソリューションは少ないと感じています」と説明。
そこで、今回のセミナーは、海外のECに必要な要素として、集客、販売、翻訳、決済、顧客対応、ロジスティックといった、ECの枠組みに必要なサービスについて、各企業の担当者が解説した。